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平成の虚無僧一路の日記

渡辺淳一『瓦礫の中の幸福論』 

2019年08月15日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



渡辺淳一『瓦礫の中の幸福論』。東日本大震災を意識して書かれたのだろうが、中身は戦後の体験を綴ったエッセー集。「どん底だったけど、みんな明るくて元気いっぱいで、頑張っていた」とは、震災被災者への応援メッセージなのだろうが、国民全員が等しく“死”の恐怖から開放された時代だからこそ、瓦礫の中でも夢と希望があったと言える。さて、渡辺淳一は子供の頃見た体験を 率直に“けれん味”なく書いたといい、「最低の女と云われていた米兵相手のパンパンが、ガムやアメをくれた。近所のおじさんは、朝鮮人労働者を死ぬ目に遭わせているのに、ぼくらには優しかった。一人の中に残虐な人と優しい人の二人がいた」と。でも、渡辺氏は、それを“肯定的に”前向きにとらえ、「人の良い面と悪い面を見て、その中で生きていく知恵を学んだ」と。「怪しい人、インチキ者、詐欺師、ろくでもないヤツは いっぱい いた」とも。「今の日本は、豊かな生活、幸せな生活だけを教えて、貧しさの中から這い上がる力を教えてこなかった。人間が生来持っているたくましさを再発見すれば、人は立ち直れる」というメッセージになっている。ホントにそうだった。わかるわかる。現代の方がよっぽどマシな社会だ。あまりにも幸せな世の中になってしまったからこそ、震災というアクシデントが、より大きく“悲惨な”不幸と捉えられていると 私も思う。
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