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敏洋’s 昭和の恋物語り

ポエム・ポエム・ポエム 〜黄昏編〜 =jisatsu= 

2020年03月13日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



青い空
  俺は憎かった
  だから 
  だからこそ 白いペンキを投げつけた
  パァーッと 広がったその白に
        青い空は 驚いていた
だのに いつの間にか 雲になっていた

白い雲
  俺は憎かった
  だから
  だからこそ 黒いペンキを投げつけた
  バサーッと 覆いかぶさった黒に
         白い雲は驚いていた
だのに いつの間にか 雨になっていた

強い雨
  俺は憎かった
  だから
  だからこそ 赤いペンキを投げつけた
  ペチャッと 居座った赤に
強い雨は驚いていた
  だのに いつの間にか 太陽になっていた

赤い太陽
  俺は憎かった
  だから
  だからこそ 心臓に斧をふるった
  サァーッと 飛び散る真紅の血
        赤い太陽は驚いていた
だのに いつの間にか 意識が途絶えていた

                                 
=背景と解説=

何に対する怒りなのか、嘆きなのか、涙なのか……
突然にあふれ出す涙に対し、どうしていいのか分からずにいたわたしでした。

最近「死」というものが、ベッドに入る度に頭を過るようなりました。      

朝、ほんとうに目覚めるだろうか
朝、身体が動いてくれるだろうか
朝、覚醒した意識があるだろうか

そんな思いが過(よぎ)ります。
ついこの間です、
「突然に心臓が止まってしまってもやむを得ない」
「このまま死んでも仕方ないさ」
そんな風に考えていたのは。

そして、こう思ったものです。
言い聞かせたものです。


「如何に死ぬか、じゃない。どう、生きるかだ」
このころに考えたことです。
はっきりと、線を太くして書き留めていました。

そうだった、まだまだ予定がある。
再度の、九州旅行だ。
唐津市の[菜畑遺跡]で、女王卑弥呼のお墓を見なくちゃ。
再度の、四国旅行だ。
車でのお遍路さんが許されているとか、回らなくちゃ。

それから、三人での旅行だ。
下呂温泉のアルメリアホテルで、ハーフショーを観なくちゃ。
神戸牛のA5を食して、大阪難波花月で笑わなくちゃ。
仙台のハワイアンリゾート施設で、フラダンスを楽しまなくなくちゃ。

それからそれから、[独りだけの同人誌:『ごっちんこ』]を発刊しなくちゃ。
そしてそして、文芸賞に入選しなくちゃ。

それでも、夜になると、やっぱり思っちゃうんですねえ。
朝、ほんとうに目覚めるだろうか
朝、身体が動いてくれるだろうか
朝、覚醒した意識があるだろうか

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