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瀬戸内海環境保全臨時措置法の見直しについて 

2021年03月02日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



学術的なことや環境に配慮する意味合いに於いて色んな差し障りも等もあろうかと思いますが、
あえて書かせて貰いました。
しかしながら、じり貧状態の瀬戸内海漁民にとっては画期的な出来事です。ご一読下さい。

「瀬戸内海環境保全臨時措置法」
上記法律の一部の見直しが行われようとしています。
昨今、魚離れが激しいとは言え、日本人にとって魚は大事なたんぱく源です。
ここ数年サンマの不漁が続き、つい最近、近隣諸国間で漁獲高の制限についての話し合いが行われ、
漁獲制限が行われるようになったばかりです。

外洋や沿岸海域を問わず日本人の大事なタンパク源が減少していく中、瀬戸内海での
漁獲高を何とかしたいと漁業関係者の間で話し合いが行われ、関係方面への働きかけが行われてきました。

かつて、春と言えば瀬戸内海では魚島と言われるほど外洋からの魚が押し寄せ、
フグや鯛、鰆などの大漁が続きました。
その先駆けとなるのが、大型魚の餌となるイカナゴと言う小さな魚でした。
このイカナゴが高級魚になってしまいました。店頭でも滅多に見られない魚になってしまいました。

一説には、イカナゴの生息地だった沖合の砂を建築用材としてかっさらって
行ったからだとと言われています。更に大きな問題が瀬戸内海の水質の問題です。

海が工場排水や家庭排水に汚染され、富栄養化したためにプランクトンが異常発生し、
赤潮や青潮と言われるようになりました。
潮目に沿って細長く伸びる光景が瀬戸内海のそこここで見られ印象的でした。

また私たちが、ことあるごとに釣りに出掛けていたころの瀬戸内海はマリンスノー等と
言われているプランクトンなどで白く濁っていました。
濁りの主たる原因は、赤潮や青潮等と異なった魚の餌になるようなプランクトンだったようです。
瀬戸内海の中でも下津井沖合は塩の流れが複雑で栄養塩に富んだ海でした。
栄養塩はプランクトンの発生を促す窒素やリン、鉄分を多く含んだ海水です。

北海道の周辺が豊かな漁場であるのも、冬から春先に押し寄せるロシアの大河アムール川から
流れて来る流氷に含まれる栄養塩によるものだと言われています。
また道内の多くの河川から供給される栄養豊かな水によるものです。

瀬戸内海でも特に岡山県が面している海域には一級河川が三本、笹ヶ瀬川などの中小河川が流れ込み、
常に大量の栄養塩を送り込んでいました。
こうした特殊条件が豊かな海を作ってきたことは間違いのない事実です。

さて今回の法改正は、かつて赤潮や青潮の原因になっていた私たちの生活排水を処理した
下水処理場からの水の排水基準を少し緩め、栄養塩となるものを多めに供給してやろうと言う試みです。

結果が楽しみです。
漁獲高が増えるようになれば漁業の後継者も増えるでしょう。
また、私たちの食卓も賑わいを取り戻すはずです。
但し、基準を緩めすぎて元の木阿弥にならぬようくれぐれも注意が必要です。

海岸に来られたら、ぜひ今の状態を見ておいて下さい。
今は海底が透かし見えるくらいに澄み切っています。
プランクトンが増えたら、どう変化していくのでしょうか。

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