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社報「國」3月号>靖国神社例祭日の変遷< 

2022年03月10日 外部ブログ記事
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靖国神社社報「國」3月号が配達されました。表紙は「軍犬慰霊像」です。



巻頭言である「靖濤」に例祭日についての記述があります。
『▼因みに靖國神社の例祭日は創建以来数度の変更を経てきたが、昭和二十一年、当時の春分日、秋分日を基に旧暦三月二土日、九月二十四日を新暦換算し、その該当日である四月二十二日.十月十八日と定まった。神社の記録によれば、当時、両日は朝野ともに祖霊祭祀の日として一般化されていたものの、上京し参列する遺族、崇敬者とこの時期の気候条件を考慮しての事である。』
「靖國神社の例祭日は創建以来数度の変更を経てきた」と、あります。遊就館内展示室5「國神社の創始」「九 招魂社の祭日」には、「はじめ、戊辰戦争の戦没者を祀る東京招魂社の祭日は、鳥羽・伏見の戦いの起こった一月三日、江戸上野の彰義隊潰走の五月十五日、会津降伏の九月二十二日、箱館落城の五月十八日に定められ、各鎮撫総督府隷下の諸藩出身戦没者を記念する日が祭日に選ばれた。」と、記述されています。正に「勝てば官軍」の例え通りです。
『例祭日に関しても、当初は鳥羽伏見の戦いから箱館戦争に至る戊辰戦争の四つの戦勝記念日が選ばれ、それに西南戦争の戦勝記念日が加わつていた。この例祭日が変更になるのが日露戦争の後であり、陸軍・海軍それぞれの凱旋記念式典の挙行された日が、靖国神社の例祭日となるのである。』赤澤史郎著「靖国神社」靖国神社の特別な位置(20頁)
「日露戦争凱旋観兵式」が、青山練兵場で行われた明治39年4月30日だったので、4月30日が春の例祭日となり、「日露戦争凱旋観艦式」が、横浜沖で行われた明治38年10月23日だったので、10月23日が秋の例祭日となりました。
『 GHQ側が神社の非軍国主義化について、一段と厳しい姿勢を見せだしたのは一九四六年八月頃からである。ここに来て非軍国主義化の要請は、儀式祭典の領域にまで立ち入るよぅになってくる。まず最初に提起されたのが、靖国神社の例祭日の問題である。 一九四六年八月八日におこなわれた横井権宮司との会談の中で、バンス宗教課長は靖国神社の例大祭日が日露戦争の戦勝記念日であることを指摘し、その「取り止め」を求めた。 この指摘を受けて靖国神社では、九月九日「靖国神社例祭規程」の一部改正をおこない、旧暦の春分秋分の日を新暦に換算し、春季の例祭は四月二二日、秋季のそれは一〇月一八日とすることを決める。改正の理由は、従来の日露戦争戦勝記念日では、「近く戦争放棄を宣言せる新憲法の発布を見んとする時、新発足の途上にある当神社に於て、 此の両日を例祭日として存続せらるるは相応しからざる故に」というものであった。 平和憲法制定に対応した靖国神社の「新発足」=非軍国主義化の方針に基づくものであった。なお注目されることは、この例祭日変更に関する「靖国神社宮司願書」(一九四六年九月九日)が宮内大臣宛に届けられていることである。そして宮内省式部頭からは、九月 一八日に例祭日変更を了承の旨の回答があった。 戦後の靖国神社が、天皇=宮内省との結びつきを重視していたというだけでなく、勅使が参向する例祭日など特定重要事項は、宮内省の了承なしに、神社が一方的に決定できないという認識に立っていたことを意味している。しかも宮内省でも、それを当然視していたのである(ただし占領期には、靖国神社への勅使参向は占領軍によって認められなかった。)赤澤史郎著「靖国神社」敗戦と靖国神社(40頁)』
管理人は、靖国神社ツアーのガイドでは、例祭日の高札に書かれている「四月二十二日 十月十八 勅裁如件(例祭日は天皇が裁可しました。)」を大きな声で読み上げ、「GHQは当初、靖国神社を焼いてしまえと考えましたが、マッカーサー元帥が上智大学ビッテル神父の意見を聞いて残しました。」「靖国神社は、平和な神社にするための一つとして、例祭日を変更しました。」「その結果、神社の建物、敷地は国有財産の無償払い下げをされました。」と説明をしています。傍に右翼がいても、事実ですので文句をつけられたことはありませんでした。


勅使参向(齋館から本殿に向かう勅使ら)

勅使らを乗せて、宮内庁に向かう乗用車

勅使参向がある神社(勅裁社)伊勢神宮の豊受大神宮及び皇大神宮明治神宮橿原神宮熱田神宮香取神宮平安神宮宇佐神宮近江神宮鹿島神宮香椎宮春日大社出雲大社賀茂別雷神社及び賀茂御祖神神社石清水八幡宮氷川神社靖国神社
(了)

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