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尺八と横笛吹きの独り言

朝の出がけに……大変さあ…… 

2011年09月30日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

●こっちが音源が黒田幸子さんの「朝のでがけ」マイ符面下書き。千葉県民謡だ。 

 これが好い唄で、リズミカルで粘りと方言、つやがあって土の匂いがある。
「これが民謡だ」という調子の味付けだ。
懸命に朝の出がけの通勤電車や帰りの通勤電車で覚えていたです。
 民謡のおさらい会で私の担当曲。
●しかしです……
懸命に覚えたのに、そっちの会場で唄う方と下合わせしたたらばさ、なにやら私が覚えた黒田さんのと違う。
……ありゃ……覚えたのと??少し違う?大きく違う?
 そこでテープを送付していただいて音源からマイ譜面を作ってみた。
●その譜面がこれ。こっちも「朝のでがけ」のマイ符面下書きでさあ?

唄ってみますと、細かい節回しが違う。
こっちは音源が藤本(三味線の大御所)さんの「朝のでがけ」でのお稽古テープが音源である。藤本さんはこれを2尺で唄っている。これを私が前記の譜面を参考に採譜したものです。
味はおとなしく、いわば京風というかトテチンの花柳界風の味付け。
 同じ題名なのに……こうも唄が違う。どっちがもと唄なのでしょう?
断然、私は黒田幸子さんの「朝のでがけ」のほうがいいなあ……
 河童さん符面もこれに近い。
でも唄う方は藤本符面で唄う。やむをえませんねえ……
 懸命にいま、軌道修正をしていまして……黒田さんの譜面は忘れることにしている。
とっても頭に入れられないので、多分譜面を見ながら吹くことになりそうだわ……

●そこで思うこと……
民謡の良さというものが、ある特定の方の譜面が全国版になることで……これってまずい側面が出てきます。
 これは大それた独断で私のようなものが述べるのは許される話ではないが、私見ですので聞き流していただきたい。
三味線は藤本氏という大偉人のおかげをもって、国民の広い層に普及した。これはこれで
我々もその恩恵をザンブと受けています。
だーがしかし、民謡の良き響きやその土地の匂いのする唄が失われることもあるのですね。
 「朝のでがけ」という唄は、私は断然にあっちのほうが良いと感じているのに無理やり標準化された「こっちの唄」に従わざるを得ない……そういう側面もでてくるのですねえ……
民謡でもそう感じるのですから……他でも同じことがありそう。
 都山流という流派の末端に私は属しているものですが、明治の時代に中尾都山という大偉人の流祖によって広く大衆に広がりましたが……それによって私も恩恵を受けているのですが……
しかし、筝曲の良さというものが明治以降の標準化された尺八符面の完成により、それが損なわれるという側面もあるのではないのでしょうか……
「朝の出がけに」そんなことを感じましたけど……
●コラー!!
下っ端で生意気言うんじゃない。(ハイすみません)
 標準化すれば個性が損なわれる側面がある。しかし標準化すれは味はなくなるが……広く大衆に「すそ野」が広がる。
ならば臨機応変にあっちよりこっちが良ければこっちに変えればいい。
 そう思うのですが、いまさら唄う方に譜面を変えるようにすることはできまへん。
唄う方がご主人です。ハイ。
 失礼いたしました。 
やはり「めげでいられねっちゃ……」そういうこと。

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