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阿波の局のブログ
2022/10/26
2022年10月26日
テーマ:テーマ無し
希望を胸に生きていく 抜粋信心の眼 心の眼を開いていけば人生は深まる 世界が広がる✨ 名古屋市在住、井出将太さん(25)=男子部ニュー・リーダー社会に出てまもなく、視覚障がい者に✨ 2019年(平成31年)4月1日病院で診察を受けた。2日前、会社の健康診断で左目の極度の視力低下が判明。創価大学を卒業新社会人になるという時。涙も出なかった。✨ 心が冷え切り苦しみをどこに吐き出したらいいのか脳に異常はなく、原因不明。右目も徐々に見えなくなり心は入り乱れる。辞める決断をすべきか✨ できることをやろう。そう言われて働き始めるが、書類の字が分からない。自分の字も大きく書かないと読めない。顔の判断もつかない。✨ 「祈っているよ」「大丈夫だから」と長野の実家にいる父母「何がだよ!!」自分を思っての言葉なのに感情をぶつけてしまう。✨ どうにもならない悲しみの淵「目連尊者が法華経を信じまいらせし大善は、我が身仏になるのみならず、父母、仏になり給う。上七代・下七代、上無量生・下無量生の父母等、存外に仏となり給う」(新2026・全1430)御書の一節を思い出した✨ 三世にわたって自分に縁した人々が仏になる一歳歳上の姉がいた。心臓に奇形があり、死産だった。両親は姉に「希望」と名付けた。✨ 姉が生きていたら、どうするだろう―人生の岐路で姉のことを思った大学の進路就職活動病気でも姉の分まで働きたい。✨ 5月、名古屋に配属。男子部の先輩が、すぐに家に来てくれた。右目の視力も低下「たとえ動けなくなったとしても、お題目はあげられる。何があっても祈っていこうよ!」手を握られた。 ✨ 力強い握手は今も忘れられない顔は分からなくても、握手で分かるぬくもり力強さ男子部の会合に参加現状を吐露する間髪入れず、「絶対に大丈夫だよ!」難病の寛解をつかんだ先輩の言葉 ✨ 今の自分には言えない。僕もこんな先輩になりたい検査の末、レーベル遺伝性視神経症と診断発症から数カ月の間に、両目の視力低下、中心部の視野欠損が起こる指定難病✨ これからどうなるのか。自分に何ができるのか誰か教えてほしかったそんな自分に、ある男子部が『井出君と出会えたこと自体が誇り』とLINEをくれた見た時に泣いた✨ 転機は青年部教学試験2級の受験「愛知の母と思っていつでも電話してきてね」そういう地区女性部長から勧められた勉強も今までのようにはできない。多くの同志が「大白蓮華」を代読してくれた✨ 試験当日『開目抄』の御文が、心に刺ささった目を開くとは悩みに負けないことそれが開くことそう考えた ✨ 悩みは尽きなかった。何をもって会社に貢献できるのか。19年11月、休職長野の実家へ帰り題目を唱える月日を✨ 名古屋に戻り、リハビリセンターに通うことに。パソコン、白杖での歩行、点字、調理や食事の訓練に励む。21年1月、第1回青年部幹部会で合唱メンバーに。決意を込めて歌った。その直後復職が決まった。✨ 職場に戻る感謝と同時に自分の甘さを感じる今も、どう貢献できるかを模索中今日も勝ったと言える仕事をしていきたいノートに決意を記し祈る。目をこすりつけるようにして、ペンで大きな文字で書く。〈楽しく、面白く〉〈尋ねる 聞く〉〈臆病の壁 打ち破る〉〈環境のせいにしない〉〈この世で果たさん使命あり〉 ✨ 今年3月、中部男子部大学校の入卒式で体験発表を小説『新・人間革命』第13巻山本伸一が、全盲の女子部員を励ます言葉を紹介〈悲しいことが続くと、“自分は不幸なんだ”“自分は弱いんだ”と決め、自ら希望の光を消してしまう人もいる。しかし、その心こそが自分を不幸にしてしまうんです。決して、目が見えないから不幸なのではありません。“信心の眼”を、“心の眼”を開いて、強く生き抜いていくんです。あなたがそうなれば、みんなが希望を、勇気を感じます。あなたは必ず多くの人の、人生の灯台になっていくんですよ〉✨ 視覚障がい者になって感じること誰もが働いて、生きがいを感じる世の中にしていきたい。先に“障がい者”と見るのではなく、まず“一人の人”として受け止めてもらえるように。僕もそうしてもらってきたので、そういう社会をつくりたい✨ 今月9日。卒業以来の創価大学に行き、創大祭に参加見えないから諦めるという生き方を、もうしたくない池田講堂で創大学生歌を聞いた。勇壮な前奏に心震えた。大好きな母校で新たな出発を切った。井出将太 1997年(平成9年)生まれ、入会。レーベル遺伝性視神経症を患い、視覚障がい者に。建設会社で働く。弟・啓太さんは現在、創価大学4年生。家族で亡き姉・希望さんと共に生きる。
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