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たかが一人、されど一人

読後感「持続する日本型農業」篠原孝著 

2023年11月25日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 著者は現職の衆議院議員(立憲民主党)。高校の後輩(8期下)でもあり、最初の立候補が確か民主党だったので応援する気になった。と言っても選挙区が長野1区なので直接投票は出来ない。仕方なく後援会員となって毎年細やかな会費だけ支払っていたが、近年、政治への関心が薄れたこともあって、それも滞っていたと思う。ところが先日この本が郵送されてきた。数通の国政報告は同封されていたが、会費の請求書は同封されていない。これは対応が難しいが、取り敢えずは読後感を書いて会費が免除されれば、それに越したことはないので読ませてもらった。時は臨時国会の開催中。衆院予算委員会の初日、立憲の泉代表と岸田首相の質疑応答を少し聞いたが、首相の答弁はいつものことながら、半年以上先の話を持ち出して経済対策という本当に蛇かミミズか訳の分からぬことばかりでまともに聞いていられなかった。要するに岸田首相には知恵が無い以上に信念が何も無いことだけが益々顕になりつつある。そこにいくと著者篠原氏は知り合って既に20年になったが、一貫して日本の農政を深く憂い、日本の農山村をなんとかしよう努力を続けていることには敬服を禁じえない。たまたま小生も現役時代は「家の光」と言う農協の機関誌の広告を専門とする広告代理店に入社した関係から、農協の米の消費拡大や、今はだいぶ少なくなった精麦業者団体の消費拡大に関わったりした経験がある。また父の実家は現在の西上田(昔は小県郡塩尻村)の種屋(繭を育てて売る家業)兼百姓だったので著者の気持ちは痛いほど理解できる。本書は7章の構成、輸入食料に押されて農業の疲弊は想像以上に進んでいるようだ。著者は地産地消、旬食、フードマイレージ等々食に関して様々な提案をし続けているが、実態はそれに反していることが分かった。また一昔前には自民党にも農政に明るい議員が多数いたが、小泉政権頃から農業を知らぬ議員が農水相を就任するなど農政軽視の傾向が強まり、何でも大型化、コスト低減傾向が強まって農業や農村の破壊に拍車がかかっていることがよく分かる。未だ30才前で高度経済成長が軌道に乗り始めた時、世話になった精麦会社の大先輩から聞かされた「君、日本が復興できた最大の要因は主食である米作りにあるのだよ。」とよく聞かされたものだ。マッカーサーの占領行政に功罪があるだろうが、農地開放と農協の創設は功の部かもしれぬ。但し個人的には、父が抑留生活を終えて帰国すると、田舎に少しばかりあった田は不在地主で没収されて失くなっていた。まとまりの悪い文になってしまったが、本書は成長一辺倒を戒める意味でも一人でも多くの人に読んで貰いたい。

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