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新宿新聞元旦号が神宮外苑開発反対の大論陣 

2024年01月01日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



地方紙「新宿新聞」が『巨額が動く「容積率移転」再開発』と反対する大論陣の記事を元旦号1面と10面に掲載しました。

<文字起こし>
 カネの動きが不透明なのは、何も国会議員にに限ったことではない。樹木伐採に揺れる神宮外苑再開発においても容積移転というマジックを使って、およそ1200億円ものお金が動くとみられている。そこに“不透明なカネ”の動きはないのか?東大名誉教授の大西隆氏が講演で、その点を指摘している(10面に関連記事)。先の東京五輪でも、大会組織委元理事の高橋治之氏(電通元専務)が受託収賄の罪に問われている。高橋氏個人の懐に入ったカネは5社から約2億円ともいわれる。? ▼神宮外苑再開発では、余りにもひどい樹木伐採計画に、「都心から緑のオアシスを奪うなー」と、国会議員までもが連盟を立ち上げて見直しを求めている。この樹木伐採問題では、高さ3b以上の樹木1904本のうち4割にあたる743本が伐採される(一部移植)。この点について小池都知事は「若木を植えるので従来より樹木は増える」と釈明している。 ▼神宮外苑再開発で、この樹木伐採の問題以上に注目されているのが、再開発による「空中権」の売買(容積移転)で動く巨額のマネーだ。大西氏の推計では10f(10万平方b)の敷地面積に公示価格120万円/平方を掛け合わせると、およそ1200億円もの取引額になるということだ。 ▼この「空中権」が幾らで売買されているのかは非公開だ。言えることば、これにより40階、38階、18階の高層ビルが建つほどのカネが生まれるということだ。? ▼この容積移転については東京駅などの例がでよく知られている。JR東日本は東京駅上空の余剰容積率を、05年竣工の東京ビルディング、07年竣エの新丸の内ビルディングに売却し、約500億円を調達した。このカネで東京駅丸の内駅舎の保存・復元費用を賄った。ほかにも日枝神社の余剰容積が44階の山王パークタワーに売却された。? ▼もっーつの大きな間題は、「官」と「民」の馴れ合いだ。官が法整備など、民の開発のためのお膳立てガをするという構図だ。都市計画公園内には、原則オフィスビルは建てられない。だが神宮外苑の再開発では「公園まちづくり制度」を使い、秩父宮ラグビー場を「未供用区域」として4・8fを都市計画公園区域から外した。これによりオフィスビルの建設が可能になった。その空地には複合棟A(「三井不動産の40階ビル)及び複合棟B(JSCの18階ビル)を建てることができる。? ▼このほか「風致地区」(神宮外苑をはじめ上野、芝、愛宕山、弁慶橋、市谷、お茶の水など)の規制を緩和。高さ15督以内の建物しか建設できないはずが、超高層ビルの建設を可能にした。また容積移転区域を増やすために絵画館前広場、外苑銀杏並木を「地区計画」に組み込んだ。こうした様々な規制緩和により40階、38階、18階の商業オフィスビル3棟の建設が可能となった。これでは、元々「超高層ビルありき」で、それに合わせて「都の役人が制度を変更した」と言われても仕方がない。?
 ▼何より、この再開発で疑間なのはラグビー場と野球場のガ位置交換だ。国際機関「イコモス」」は「老朽化したなら今ま」での場所で建て替えればいい」と提言する。そうすれば余計な出費や樹木伐採をしなくて済む。? この「位置交換」で新しい野球場には豪華なホテルが併設される。観光客目当てに、ここでも”稼ぐ”のだろうか?。?
 ▼明治神宮の「外苑部はカネ稼ぎの場、内苑部は守るべき神社本体という理屈は許されない。稼ぐことを止めよー」と大西氏は提言している。? 明治神宮は、新年参拝客による日本一の賓銭収入で、外苑部は結婚式など明治記念館の運営収益や、プロ野球・ヤクルトのホームグラウンド、東京六大学のゲームで得る神宮球場の収入、また秩父宮ラグビー場などの利用料で命脈を保ってきた。 ▼「広大な神宮外苑の芝の手入れだけでも大変で、維持管理費もままならない」と言うのであれ一ば、なおのこと、手間暇のかかる野球場とラグビー場施設の入れ替え方は中止することだ。 そもそも、樹木伐採、銀杏並木の保存を第一に考えるのなら、こんな騒動も起きなかったであろう。10月末現在、東京都に対し23万5千人を超る都民の伐採反対の署名が集まっている。?
 ▼これだけの騒動を起したのだから、明治神はもっと前面に出てきて説明すればいい。財務諸表を公開し、都民に窮状を訴えればいいのだ。神宮外苑の成り立ちは、大正15年、昭憲皇太后や渋沢栄一翁らの手によって、また全国のボランティアからの献木、献金によって完成をみた。その拠って立つ精神は尊い。? ▼こうした不透明なカネの出処が政治家に限らず、民間団体にも蔓延し いることは、誠に嘆かわしい。?
 ▼ところで、今年7月7日は都知事選の投開票日だ。3期目を狙う小池都知事が「東京に緑を―」と訴える一方で、神宮外苑の「樹木伐採」は認。都知事として相矛盾しないのだろうか? 「樹木はどうなるのか?」。選挙とは関係なくその行方に注目したい。?

大西隆東大名誉教授は「東京都が負う責任も大きい。都が都市計画決定を通じて、宗教法人に『金になる資産』を与え、売却益を供したことは憲法89条に反する恐れがある」と論じています。(注)憲法第八十九条 公金その他の公の財産は、宗教上の組織若しくは団体の使用、便益若しくは維持のため、又は公の支配に属しない慈善、教育若しくは博愛の事業に対し、これを支出し、又はその利用に供してはならない。
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(了)

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