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たかが一人、されど一人

卒業式シーズン 

2024年03月02日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 そろそろ卒業式のシーズンとのこと、小中学時代は「仰げば尊し」の歌詞の意味が分からずじまい、卒業式が済めば長い春休みだけが楽しみで、高校も大学も卒業式には興味がなくて一度も出席しなかった。サラリーマン時代の卒業は何れも式やパーティーとは無縁でほろ苦い思い出だけだ。あと残すのは人生の終わりのみ、せめて後味の良いサヨナラが出来れば最高だが、果たしてどうなることやらだ。父の死はサラリーマン時代に兄から電話が来て知った。小生は未だ50歳少し前だったと思う。兄の説明、自宅にヘルパーが来て、入浴予定だったが「今日は寒いから体を拭くだけにしましょう。」とて体をヘルパーの女性に抱かれて逝ったそうだ。享年92歳、当に理想かもしれぬ。生憎こちらは一人住まい、どこぞの病院なり介護施設のような場所で最後を迎えることになる可能性が高い。一人寂しく旅立つのはこれまで何度もしてきたが、最後だけは誰かに看取られたいと思っている。しかし、こればかりはどんなに願っても思うようにいかぬだろう。歳とともに体力も気力も衰えた昨今、思うのは<自然の流れに沿うこと>、これが一番大切だと思い始めた。

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