メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

Side Discussion

大島紬試着物語 

2024年03月31日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

母が反物で遺した大島紬の泥染が二反あった。一反はもう10年も前に、仕立てたものの、一度も着ることのなかった。
ずっと和箪笥の中で眠っていた。


もう一方の大島紬は洋服のコートに仕立てた。春秋に時々きる。




躾糸を取る。初めて着るので、どの帯にするか。
やはり母の袋帯を合わせる。母のものに拘って着たい日。
六十二歳で逝った母が見ることのなかったひ孫を囲んでの食事会なので、出来れば母の思い出を一緒にその場に連れていきたい。







もう一着の大島紬は、白泥染。これは母が何度も手を通している。
今ではおそらく化学染料を使用するのでしょうが、母のは自然石から取り出した白。
広げると手ごたえがあって、布地が何か声を出しているように、大島独特な音がする。
布がささやくのだ。
母の着物を広げると、手も耳も、そして目、鼻が母を偲ぶ。


帯は母が気軽なお出かけによく締めていたのを合わせる。
所詮大島は遊び着?お出かけ着と言うか街着で肩苦しくない気軽さ。







試着すると、やはり大島紬独特の着やすさがある。体に馴染む。
帯揚げと帯締めは出かける日に気分で決めることにした。


結局、白の大島紬で、会食に出かける事にした。
白は母が着慣れたものだから。


着物は良くても首から上はしわくちゃ婆婆の顔が乗る。
似合おうが似合わなかろうが気にしない。


とにかく母を一緒に連れて行きたい。









道行は母の着物を洗い張りに出して、一重のものに仕立てた道行。
母が上で見ていてくれればいい。


母の足袋や草履が残っていればもっと良かったけれど。








当日、


孫娘がなんと少し遅れて着物で現れた。
母方のおばあちゃんの紋付の訪問着。いいじゃない?よく似合っている。素敵。完璧。
背丈は違うけれど、着物は着付け次第。
着付けのプロをネットで見つけて、家に来てもらって着たと言う。中々の着付。
する事がさすが現代っ子です。


「おばあちゃんが天国で喜んでくれてるかな」と、
思考がババと全く同じです。






姉さん女房と? 

>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)





この記事はナビトモではコメントを受け付けておりません

PR







掲載されている画像

    もっと見る

上部へ