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迷える羊のメモ帳

メモ帳207ページ目 銭湯     

2012年04月23日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



友人に誘われて20数年ぶりに町の銭湯へ行った。
現在の地に住み着いた当時は、友人、知人は一人もいなかった。

引越しの日、たまたま入った食堂で一人の男性と女性4人がテーブルを囲ん
でいた。食事後思い切って近くに「銭湯」はありませんかと聞いてみたら銭湯
なら俺の家だよと教えてくれた。

「藤の湯」の一人息子でこの町きっての資産家であった。
その後、度々出会うようになり、お祭り、飲み会には必ず声をかけてくれる様
になった。女性達は銭湯で働く人達で、営業前にボイラーを焚きおえ一段落し、
見回りをしながら閉店時間を待ち、風呂場と脱衣所の床掃除をすると人達でした。

今日越してきたことを話すと宜しくと挨拶を交わし、その日のうちに町のことを
教えてくれる親切で親しい友達になった。



昔の藤の湯は、昭和36年に開店し間口2間の玄関に濃紺の暖簾がかかる大
きな湯船を持つ銭湯でした。番台には80歳を越えた母親が営業時間中座って
いた。
常連客との会話で働くのは苦にならないと話しているのを何度も聞いた。
脱衣所の拭き掃除も率先してする働き者だったとの事だ。黒光りする床板で
分かった。
しかしどんなに立派な人間でもお迎えはくる。90歳半ばで逝かれました。



財産を引き継いだ息子は、近代的なマンションを建築し、悠々自適の生活を
する積りであったが、放蕩を重ねたツケがまわり自宅に戻る事なく逝った67歳
だった。

「藤の湯」の一人息子として、暖簾を守り名前を残した。彼らしくジェットバス、
ボディマッサージ、寝風呂と工夫を凝らしたものである。
彼の命日が近いこの日、ゆっくり湯船に浸かりながら、昔を懐かしみ思いに馳
せた。

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