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クレマチス(Clematis) 

2012年06月08日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



 

 

 

 

 

 
妻は花が大好きで、絵画、彫刻、アイアンなどの芸術品にも興味を持ち、いろいろなことをよく知っているが、私は、そのようなことにはほとんど興味がなく、以前はこのような話しのとき、いつも上の空で聞いていた。この地に来て生活を始めた頃、時期もちょうど6月の半ばだった。
新緑が美しく、燃えるような緑の中で、自生する草花を発見する度に歓声をあげる妻の声が、ひときわ大きかったのは、オダマキを見つけたときだった。その時、私もオダマキという花の名を自然に覚えたが、自然の中で暮らしていくうちに、自生する植物の名を少しずつ覚えるようになっている。この自然の美しさに惹かれて、いつの間にか長時間歩き続けたこともあったが、今日も盛んに鳴いていたハルゼミの声を蛙だと思ったりしたことも思い出される。
 
私たちが住んでいる場所は、標高1150mと高度が高く、気温の低い湿度の高い場所で、四方を背の高い木に囲まれ日当たりもあまりよくないので、花を育てる場所としては適していない。
そのため、妻は家の周りを、この地に自生するもので楽しむことにしたようだ。プリンスランドオーナーズ会の自然観察会のとき、外来種や園芸品種を育てるとその種が飛んで繁殖し、自生する在来種が絶滅するという話しを聞いたことも、園芸種の花を育てることを断念した要因になっている。
 
2年前、A夫人からクレマチスの苗をいただいたが、その時も、きっと育たないのでと、お断りした物だった。クレマチスは妻の大好きな花だったようで、私は命じられるままに木で蔓のからまる棚を作ったが、二年目にして一本だけ成長したクレマチスにたくさんの花がついた。
クレマチスはギリシャ語のclema(巻き上げる、つる)が語源。つる植物として人気があり「蔓性植物の女王」と呼ばれているが、花弁をもたず、花のように変化した萼を持つのが特徴だ。花に見えるが実は萼であるという植物は他にもあり、あのオダマキも花ではなく萼だという。
 
調べていると、いろいろな事が記されている。クレマチスの原種は300種類もあると言われ、古くから茶花に使われるなどの和風のイメージと洋風のイメージの両方を持つが、花びらの枚数が6枚の物を「鉄線」(てっせん)、8枚の物を「風車(かざぐるま)と呼び、クレマチスはこの二つの総称である、という説明のものもある。つるが細くて丈夫で針金のようであることから「鉄線」といい、「風車」は花の形からそう呼ばれるという。「鉄線」は中国原産で「風車」は日本原産と記されている。
 
花の名前に限らず、世の中にはいろいろな説があり、どれが真実か定かでないことも多い。
クレマチスは旅人が宿で安全に宿泊できるように、宿の玄関などに植えられることが多く、旅人を優しく迎え入れるということから花言葉「旅人の喜び」という。花言葉は、そのほかに「精神的な美しさ、高潔、たくらみ、心の美しさ、貧弱」などがある。
 
クレマチスが咲いたことで、妻は以前から大好きだった紫色のクレマチスを手に入れたいと話している。「緑」は、人の心を癒す。森林浴のために、都会から長時間かけてやって来る人が多いというのに、私たちは、その森林浴の真っ只中で生活している。なんという贅沢なことか。
 
前線が近づき、西日本各地は梅雨入りしたという。こちらでも近いうちに梅雨入りとなるだろう。
新緑の若葉の色は、だんだんと濃い緑に変化する。梅雨の雨は、山の木々や山野草、そして農作業にも欠かせない。以前はうっとうしいと感じていた梅雨も、違った感情をもつようになった。
まったく、自然は素晴らしい。
 
 

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