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北軽井沢 虹の街 爽やかな風

自転車通勤・復路 

2012年06月30日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



 

 

 

 

 

 

 

 

 

雨の心配がない日は自転車通勤を続けている。自転車で夏を経験するのは初めてだが、現在のところ何も問題はなく、とても楽しい。何度も書いているが、往路は険しい登りはほとんどなく、自分でも軽快に颯爽と走っているつもりだ。しかし、復路はその反動で、そうはとんやがおろさない。あのホテル1130の前を通る約2㎞の登りがかなりきつい。お世辞にも颯爽と走るとは言えないのだ。
 
そして、ある日、別のルートを通って見ることにしたが、その結果は、見事に成功した。ホテル1130の登り道を通らず、さらにその先に出ることに成功したのだった。以来、帰路はもっぱらそのルートを利用しているが、一つだけ問題点がある。それは、途中で熊が出そうな寂しい道があることだ。リュックの裾に熊除けの鈴をつけて、チリンチリンと鳴らしながら走るのだが、その近くに来ると、時々、ハンドルを離した左手で思い切り鈴を鳴らす。もし熊さんがいたら、あいつ怖がってるな、と笑っているに違いないのだが。
 
キャンプ場の正面入口を出て、右折すると浅間山を背にすることになり、すなわち北の方向となるがそのコースは下り坂で、県道・北軽井沢大笹線に出る。しかし、新しいルートはまったく反対方向へ進む。キャンプ場の正面入口を左折して、浅間山の方向へすなわち南へ向かう。その道は、だらだらとゆるやかな登りになっていて途中に牧場がある。地元の人が田舎の香水という、あの独特の肥料の匂いをかぎながら進むと、右手に牛が放牧されている場所があり、その向こうに浅間山が望める。県道と違って、ほとんど車と出会うことはない。周りの景色を楽しみながらしばらく進むと突き当たりとなり、そこを右折する。ここもゆるやかな登りだが、右手にはブルーベリー畑があり、その向こうにはさっき通った牧場が見える。そして、左手にはショートホールのゴルフ場があり浅間山がバックにある。美しいグリーンの芝生が広がり爽快な気分になる場所だ。
 
そして道は再び突き当たりとなり、少し大きな道路となるが、そこを右折すると快適な下り坂だ。
すぐ右手にアメリカのウエスタン調の雑貨屋があり、店のオーナーらしき人がいたので話しかけてみた。かなり古い店と思っていたが、まだ開店して5年という。この通りに名前があるかと尋ねてみたら、ロイヤルホテルがあったのでロイヤル通りと言っている人もいると、自信なさそうにいう。この道は車では何度も通っている。まっすぐこのまま進むと県道・北軽井沢大笹線に出る道なのだ。ここまでの道程を振り返ると、キャンプ場を出発してコの字を書いたように進んでいる。県道よりも高い位置を走っているのだ。昨年の夏にキャンプ場の仕事で、何度も訪れている「牛乳屋」の前を一気に通り過ぎる下り坂は、今までの最高速度42キロがでた。
 
道路の左側にある「紀州鉄道・パルコール村」の看板が目印となり、そこを左折する。ここからは、別荘地の中を走ることになる。道は狭く舗装道路だがお粗末な凸凹道で緩やかに登っている。
そして、舗装道路が切れるところからほとんど建物がない森の中へ入っていく。このあたりからが問題の寂しい場所になる。最初に通ったときは、いつものように感を働かせながら、頭の中にある地図を便りに進んだ。交差点に来る度に、何度も右折したいという誘惑にかられたが、感と頭の中の地図を頼りにしばらくは寂しい道を直進した。そして、何のためにあるのか分からない黄色のポールがある舗装道路の交差点があり、その先がますます寂しい場所になりそうなので、躊躇せず右折して、その次のわりと大きな道路の交差点を左折した。頭の中の地図では、まだまだ西の方向へ進まなければならなかったのだ。どんどん進んでいくと、その道は自然に右折していて、下り坂になっている。「ここだ!」と頭の中に閃いたが、まったく思った通り、ホテル1130を通り過ぎ、上り坂を終えて右折し、しばらく進んだ地点に出たのだった。
 
ほぼ考えていた地点に出たときの喜びは、子供の頃に何か新しい発見をしたときの気持ちと変わらない。考えてみると、あの2㎞のきつい上り坂を避ける変わりに、だらだらとゆるやかな登りを何度か味わうことになるが、あのロイヤル通りの下り坂と、最後の県道に出る時の下り坂は、往路のホテル1130の前の下り坂に匹敵する。県道・北軽井沢大笹線は、土日祭日に仕事が多いキャンプ場勤務にとって、いつもは少ない交通量も多くなる。狭い県道なので、後ろからやって来る見えない車の音は嫌なものだ。
 
かくして、通勤の復路はもっぱらこのコースとなったが、自分で読み返してみても、この文章を読んで、書いた本人と同じように理解できる人はいないかもしれない。いやいや、この道を理解できる人が一人だけいるような気がする。ニコニコ笑っているあの迷探偵の顔が浮かんできた。
 
 

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