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北軽井沢 虹の街 爽やかな風

思わぬ珍事件・感激の再会 

2012年07月17日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

午前10時過ぎ、めったに鳴らない我が家の電話が鳴った。妻への電話は、幼い頃から交友のあった妻がオネーチャンと呼ぶ人物で、こちらに来てからも一年に一度くらいは電話がある。これはまた長電話になるという私の予感は外れ、「え〜!それで、今どこにいるの?」と、素っ頓狂な声を出す妻に、何やらただごとならぬ気配を感じた。「万平ホテル?!」・・・・・「12時半まで自由行動?」・・・これで私もピーンと来た。相手の電話番号を聞くように言い、私はそれをすぐにメモし、妻に渡して復唱させた。090−××××−○○○○。
 
妻が幼い頃から交友のあったKさん姉妹は、広島からツアーでやってきて、昨夜は軽井沢の万平ホテルに泊まり、朝食後、12時半まで自由行動と言うとき、迷ったあげく電話してきたという。
こちらに来る直前に妹さんの方には私も会っているが、お姉さんとは妻は30年ぶりだと話す。旧軽井沢銀座を見学するということなので、車に乗った私は白糸の滝経由で、久々にスピードを上げた。12時半に集合して鬼押し出しへ向かうということを聞いていたので、会ったとしてもわずかな時間だが、私の胸には一つの考えが浮かんでいた。それは、私たちの住んでいるところを見てみたいと言っていたKさんを、ツアーから外れて我が家へ案内することだった。
 
旧軽井沢へ到着して、私は090−××××−○○○○へ電話をする。しかし、何度電話をしても「こちらはAUです。お客様の都合により音声通話が出来なくなっています」という声が繰り返される。これは、電話番号をこちらが聞き間違えたか、相手が言い間違えたかのどちらかに違いない。車から降りて商店街を探す妻は、私の雨傘を日傘代わりに持っていったが、今日の暑さは尋常ではなかった。広島を出発する前に会った時、Kさんは私の車を見ているので、車を見つける方が目標が大きいと思い、妻を乗せて人混みの中に進入したが、ついに出会うことはなかった。
そして、今度は万平ホテルに向かうことにした。12時半出発が、万平ホテルとは限らないが、最後の望みは万平ホテル、そこで会えなかったら鬼押し出し園で待つしかない。
 
そして、電話が通じないという不幸な出来事の後には幸運が待っていた。万平ホテルに着くや、すぐにお姉さんが妻を見つけたのだった。私たちはツアーガイドと交渉し、鬼押し出し園の出発時間に二人をそこへ連れて行く約束をし、二人を連れ出すことに成功。つかの間の再会は、それ故にスリルと楽しみがあり、記念すべき日になった。そして、問題の電話番号は、090−××××−○○○○ではなく、090−○○○○−××××だったのだ。もちろんKさんの言い間違いなのだが、これにはさすがのシャーロックホームズも気がつかない。姉妹は私たちよりも少し先輩である。加齢によるミステイクは、一般的に老化現象と言われているが、珍事件がもたらす思い出は、忘れることが出来ないハッピーな結果を招いた。
午後2時30分、姉妹を乗せた貸し切りバスは、絶好の好天気に恵まれ見事な雄姿を見せる浅間山を背にして、上高地へと向かっていった。
 
妻の喜ぶ笑顔は、何といっても今の私の「元気の薬」だが、40℃近くまで気温が上がったところもあったというこの暑さは、「暑さに強い」を自負する私にも大きく負担がかかった。
そして、ご機嫌の妻は、二本目のビールにも小言を言わなかったのである。
 


 
 

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