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2012年12月14日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

昨日「忠臣蔵」関連で高まったと思われる忠義の徳目について書いたばかりだが、昨夜NHKのBS「歴史ヒストリア」で同じテーマの放送があった。どうして忠臣蔵がこんなに国民的に人気が高いかを専門家が分析してくれた。元禄と言えば関ヶ原の合戦から既に100年を経過し、社会が安定してきて武士の暮らしも段々苦しくなりつつあったのではと想像しながらである。戦争が無いのだから、武士の売り物はプライドだけな訳で、これを強固に支えていたのが善悪は別として「忠義」であり、被支配者もこのことは十分承知していた。昨日小生は不良就職浪人の集団暴行事件のように悪しざまに書いたが、松の廊下の刃傷事件以降既に当時の世論として家臣による敵討ちの期待が高まっていたようだ。但し、大石内蔵助の偉かったところは世論に軽々しく乗らなかったことらしい。1年半以上の時間を使って、この騒動が武士の一分を立てる義挙に他ならないことを後世に残すため周到に準備を進めた。殿様の刃傷は何が原因かはっきりしないが、もとより厳しく禁じられている殿中での刃傷沙汰である。しかも相手の老人は切りつけられても刀を抜いていないので、喧嘩とも言えない全く一方的な狼藉である。一方的な攻撃にも拘らず相手を取り逃がして、自分は現行犯逮捕されてしまっている。武士とすれば相当にみっともない所業で、自然に考えればお上の処分自体(今風に言えば破産処理)は非難に当たらないだろう。ここからが大石の手腕を評価すべきところとなる。彼の立場は従業員約300人を抱えた地方企業の47歳かの代表取締役専務と同じ。破産処理と言っても、城の他に従業員の家屋敷を含む不動産全てを将軍に返却すると同時に、藩札を回収する義務もあったらしい。当然、従業員の再就職を含む行く末についてもある程度の責任は免れないだろう。幕府(政府)の温情でお家再興(会社再建)できればとの思いもあって当たり前。しかしそれがなかなか難しいことと判断に至る。言えば殿の所業が筋悪に過ぎたのではないか。そこで殿の所業を喧嘩に仕立てた上で相手を殺す。そうすれば武士の一分も立ち、残された者どもの役にも立とうとの決心を固めた次第とのこと。そのために彼は非常に巧妙な情報操作を行うのだが、これが悉く狙い通りとなり、後世に美談として伝えられることになる。彼が発信した情報は吉良邸の門前に掲げた文書以外にも多々あるようで、出演している早稲田の先生(女性)が詳しく解説してくれて大変面白かった。

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