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笹舟の人生雑記帳

中高年ホームレスについて 

2013年05月20日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 
 
先日、
中高年ホームレスを取り上げたニュースが有り
深く考えさせられました。
 
人間60年、70年生きて来るには
誰しもそれなりの紆余曲折があり、
運のいい人もいれば運の人悪い人もいます。
努力だけで幸運が手に入るとは限らないのが
人生なのかもしれません。
 
ここにあげた方々は、
先年、私が四国遍路をした時にお会いした方ですが、
果たして単純にホームレスと決めつけて良いのかどうか
皆さんどう思われますか。
 
 







その①:「四国が私の家」と言うAさん
 
四国の歩き遍路を始めて3週間ほどたった頃、
私は土佐清水港の小さな公園で休憩をすることにした。
ベンチに座って傷ついた足の手入れしていると
ホウキとチリトリを持った老人がニコニコしながら話しかけてきた。
 
 
「歩きでっか…、どこから来はったんや」
頭はツルツルで顔は日に焼けて鬼がわらのようにゴツイ。
私はてっきり近くの禅寺の坊さんかと思った。
「70歳ですがワシも遍路ですんや、もう3年も廻ってます」と言う。
 
不思議に思った私は、
「ご家族を放って置いて良いんですか?」と聞いてみた。
すると彼は長い溜息を付いて、やおら遍路に出た訳を話し始めた。
「女房は8年前に亡くしましたんや」
「子供もいないし、兄弟も皆死んでもうて身内は誰もおりまへん」と言う。
 
奥さんを無くしてから生活が荒れ、
肝臓まで痛めた彼を心配した友人が四国遍路を勧めたらしい。
最初は車で回ったが、歩いているお遍路さんを見て一念発起。
3年前に京都の家を売り払い、
テントと寝袋と奥さんの位牌を持って歩き遍路に出たと言う。
 
話しているうちに奥さんを思い出したのか、
急に顔を海の方に背けて黙ってしまった。
暫くしてこちらを向いたが目には涙が一杯溜っていて
「帰る所も無いし、この四国がワシと女房の家ですわ」と言うと、
寂しそうにこの場を離れていった。

 


去り際に公園の奥を覗くと
藤棚の陰にブルーのテントが見えたが
あれが彼と奥さんの最後の人生なのだろう……
名をAさんと言った。
 
 
その②:は次回にアップします。

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