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たかが一人、されど一人

喉元過ぎて 言いたくないが詐欺ではないか 

2013年05月21日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

昔から関東平野の川筋で獲れる天然鰻が有名で、埼玉県には鰻料理の老舗が多い。昔は態々川越や浦和あたりの店まで食べに行ったこともあったが、久しく行ってない。実は、数日前の新聞報道にごく小さな記事があったので思い出してしまったのだ。3月末に近畿大学の山崎秀夫教授(環境解析学)が都内在住の釣り人の協力で、江戸川で釣った鰻を調べたところ基準値を超えるセシュウムが検出されたので、水産庁に報告した。ところが水産庁は東京都と千葉県に知らせたと言い、両都県は5月16日までに調査に乗り出していない。「漁業でなく流通しないので調査しなかった」と説明している。 喉元を過ぎているのか知らぬが、典型的なお役所仕事だ。事故直後には首都圏でも柏あたりの線量が高いと大分話題にもなり、神経質になったお母さんも沢山いた筈である。今では、首都圏在住の市民大半は、福島産の食品への警戒は怠らないまでも、足元の食品にまで危険が及んでいるとは想像しない方が普通と思う。釣り人が陽気に誘われ利根川や荒川水系に繰り出して、釣った魚を料理する醍醐味を味わいたくなるのも無理はない。原発事故から早くも2年2か月以上の歳月が過ぎている。しかし現在でも事故は全く収束していないし、原因も分からず、核燃料がどこにあるかさえ分かっていない。当初チェルノブイリ事故で拡散された放射線量に比べると福島は半分以下と盛んに言われたが、現在でも同じことが言えるのだろうか?少なくとも現在でも大気中、或いは地中や海水中に放射線が垂れ流され続けていることだけは間違いあるまい。たまたま弟の同級生に北澤宏一さんと言う方がいる。民間事故調の委員長を務められた科学者である。弟がこの方の本を送ってくれた。まだ半分しか読んでいないので読後感は改めて書く。この方は科学者だけに嘘のつけない方だと思う。著書の中で次のように述べている。以下引用<科学者の中にも「現地で不安の中に生活する人たちを少しでも安心させてあげたい」とする気持ちから、何とか論理を組み立てようと努力している人たちがいます。その気持ちは分かりますが、それは科学者の立場ではありません。逆に「よく分からないから危ない」というような論理もおかしいと思います。科学者たちが提示すべきは、飽く迄「価値観を含まない冷徹な数値と、多数の研究の科学的評価付の分布」だけです。そこから先は「社会的価値観」と言うメガネを通して、データを行政官の目で見、そして「妥協の産物としての線引き」をせねばならないのです。線が絶対安全のところに引けれるのであれば、それに越したことはありません。しかし今回は、これまでであれば「放射線管理区域」に指定しなければならない値に近い学校も「運営を兎も角続けなければ」といった事情から線引きが行われたのです。では今「危険」なのかと言うと、それも科学からは言えません。ある確率で癌になる可能性はあります、という答えがギリギリです。低線量被曝については、「安全」か「安全でない」という、1か0かの問いに、科学からは答えは出せないのです。> 引用終わり敢えて穏当な部分だけ引用したが、本書は日本の原発が世界でも類を見ない程に危険なものであるかについて、丁寧に述べている。発行されて既に1年以上経つ本であるので、書かれた内容は政権トップが知らない筈はない。にも拘らず「世界一安全」と外国に売りまくる。まるで詐欺商法ではないか。

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