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たかが一人、されど一人

家庭電化製品 

2013年08月20日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

亡くなった兄は手先が器用で、中学時代に職業家庭の時間に製作した椅子なんぞは大変うまくできていて、家庭でも重宝していた。ところが小生はまるきりその方面の能が無かった。小学生時代には、冬になると皆手製のそりを橇を作って競い合ったが、小生はいつも亡くなった兄に手伝ってもらうと言いうより、作ってもらっていた。兄は写真も好きで、押入れに暗室を作った話はいつか書いたように記憶する。戦前から家にあった古いベスト版のカメラに工夫を加えて、6枚撮りのところを12枚撮りに変更したり、黄色フィルターを苦労して装着できるようにして、逆光での撮影を可能にしたりしていた。自分で撮影した写真を如何に上手に印画紙に焼き付けるか苦労していた姿を思い出す。今にして思うと、こんな時にはいろいろ手伝いなんかして、学年的には4年の差があったが結構仲良くしていたものだ。半世紀以上前の話を持ち出したのは以下の理由である。今朝茶の間のテレビが急に映らなくなってしまった。原因は全く不明だがアンテナの回路でないことだけは確かである。小生の自室のテレビは何の問題も無い。予備電源のランプが点灯しているので電気の断線も考えにくい。何でも購入して8年目の代物とのこと。婆さんが買ったビックカメラに電話をすると、点検に伺うだけで5,500円(修理代は別見積り)を頂きますとのことだったらしい。小生の機械音痴は既によく分かっているので娘や友人に相談したらしい。いろんなアドバイスがあったようだ。娘はケチなので「修理すれば」とのこと。友人は「テレビなんてものは概ね10年で寿命としたものだから、いっそ買い換えたら。今テレビなんか安い物よ。」だったらしい。修理費が幾らになるか分からぬし、テレビが幾らくらいするものかヤマダ電機に問い合わせてみたとのこと。今使っているテレビのサイズであれば、5万円も出せば新品になるらしい。婆さんも驚いたらしいが小生もびっくりした。家電製品が安くなっているとは聞いていたが、39インチが5万円とは。これで10年も20年も使われた日にはメーカーもお手上げだろう。事務所に電話が来たのでネットで調べると、成程パナソニックの39インチVIERAが4万9,445円となっている。婆さんはパナが嫌いで東芝びいきだが値段には勝てないとのこと。買い替える決心をしたようだ。それにしても安い、嘗て松下のテレビと言えば日本のトップブランド。量販店の目玉になるようなことはなかったのではと思うが、変われば変わるものだ。ざっと見た感じで言えば、むしろ韓国製品の方が値段がしっかりしていそうだ。何が原因か分からぬが、日本を代表した家電産業の凋落を目の当たりにした思いである。政府が叫ぶ景気の良い掛け声を思い起こせば、その代りに勃興している産業分野もあるのだろうが、それがどこにあるかは詳らかにしない。むしろ冒頭に書いた光景、終戦から既に10年経過していても、日本の家庭の殆どはテレビも無ければ冷蔵庫も洗濯機も無い生活をしていたことを懐かしく思い出してしまった。

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