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人生いろは坂

疑心暗鬼 

2013年11月02日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



 誰も何も信用出来ない。そして無気力、無関心そんな風潮が怖い。
東京電力が事態の収拾を図ろうとしない。それを咎めようともしない政府。
東京電力の姿勢は、今回の事故に関してはまるで自分たちの責任ではない
かのように見える。どうしようもないから国が乗り出して事態の収拾を図る。

 事故後の対応だけを問題にしているのではない。震災により電源を失うまで
何の対策もしてこなかった会社に莫大な国の資金が注ぎ込まれようとしている。
そんな構図は過去にもあった。バブル崩壊後の大銀行の倒産を避けるために
投じられた莫大な国のお金である。

 大銀行にせよ東電にせよ天下に聞こえた会社である。資本主義経済は
本来、弱肉強食である。倒れるものがあっても仕方がないことである。
そのようにして経営実態の悪いものは淘汰されていく。それを多くの人が
被害者となるという理由だけで莫大なお金を投じて銀行を救済してきたのは
記憶に新しい。そして今度は東電である。

 東電が自らのこととして事態の収拾を図るのは当然である。その東電に
任せたままにしてはおけないと国の費用で救済を図る。実に安易な方法である。
むろん、放射能垂れ流しをそのままにしておけと言っているのではない。
東電を叱咤激励して事態の収拾を図るようにさせる方法はないのか。詳しい
状況が分からないだけにもどかしい。

 もう聞き飽きたほど汚染水の垂れ流しは続いている。中で働いている人達の
健康のことも気にかかる。大丈夫なのだろうか。山本太郎議員が天皇に園遊会で
直訴したと言って騒がれている。ことの良しあしは別にして状況を知っている
ものだけが取りうる行動だ。事態の深刻さが窺える。

 みずほ銀行に続いて新生銀行にも疑惑が浮上している。本来はあってはならない
取引が裏で行われていた。大銀行は過去に大なり小なり国家のお金で救済されてきた。
その銀行に不正がある。反省はないのか。

 そして何よりも許せないのは人のお金で商売をさせてもらっているのに頭取の
年間に受け取る高額な所得である。他国と比較して当然の報酬だと言うのかも
知れないが、世間からかけ離れた金額に驚く。

 昔から銀行員は給料が良いと言う話は聞いていた。しかし世間からあまりにも
かけ離れた数値だと世間の反感を買うことは間違いない。表向きはぺこぺこと
頭を下げていて、その裏ではほくそ笑んでいると言うのでは二面性が疑われる。

 さて疑惑は東電や銀行だけではない。大手のホテルが食材の産地表示などに
偽装があったことから始まったこの事件。とどまることを知らない。あきれて
ものが言えないとはこのことか。

 旅行での楽しみは景色やお土産ばかりではない。温泉地なら温泉、ホテルなら
高級食材を使った贅沢な料理だろう。驚いたことに牛肉の産地偽装だけでなく
牛脂をつめて牛肉を加工していたというから手が込んでいる。と言うか私たちが
知らないだけで牛肉と言うものはこのような加工をするのが常識だったのかも
知れない。これを美味しいと食べていた私たちが馬鹿なのかも知れない。

 お隣の中国では偽ミルクや偽の塩、果ては地溝油と称するものまで現れて
大問題になっているが、他人のことだとは笑えない。事件の大小にかかわりなく
やっていることは皆同じだ。こんなことが上から下まで日常茶飯事になっている。

 こうした問題は時が過ぎれば忘れ去られるのかも知れないが、その小さな
積み重ねは深い傷となって残っている。それが昨今の悲惨な思いがけない事件などの
背景になっているのではないか。一部の人の自堕落な生活の背景になっては
いないだろうか。清貧に居住まいを正して日々の生活を送ることこそ人のあるべき
姿ではないのだろうか。

 それを警告してくれたのが東日本大震災ではなかったのか。奢れるもの久からず。
平氏の教訓は今も昔も変わりはない。いつかは天罰が下る。心して生きていきたい。

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