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人生いろは坂

禍福は糾えるあざなえる縄のごとし 

2013年11月05日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



 ブログのタイトルは「禍福(かふく)は糾(あざな)える縄の如(ごと)し」と読む。
これは中国の《「史記」南越伝》に書かれている。簡単に解説すると「幸福と
不幸は、より合わせた縄のように交互にやってくるということ。「吉凶は糾える
縄の如し」とも言う。つまり簡単に言えば「幸せと不幸せは常に隣り合わせ」
とでも言おうか。

 yahoo知恵袋によると「幸福が来たと思っていても、それは不幸のきっかけで、
不幸がやってきたり、不幸が来たと思っていてもそれは実は幸せの前兆であって、
幸せがやってきたり・・・、人生には幸せと不幸が隣り合わせでやってくるもの
だから、幸運が来たと言っては大いにはしゃいだりせず、その後に来る不幸に
備えて身を慎み、不幸が来たと言って激しく落ち込んで自暴自棄になったりせずに、
風向き変わるのを待てと言ったような意味だ。

 これに変わるような言葉として「人間万事塞翁が馬」と言うのもある。昔、中国
北方の塞(とりで)近くに住む占いの巧みな老人(塞翁)の馬が、胡の地方に逃げ、
人々が気の毒がると、老人は「そのうちに福が来る」と言った。やがて、その馬は
胡の駿馬を連れて戻ってきた。人々が祝うと、今度は「これは不幸の元になるだろう」
と言った。すると胡の馬に乗った老人の息子は、落馬して足の骨を折ってしまった。
人々がそれを見舞うと、老人は「これが幸福の基になるだろう」と言った。 一年後、
胡軍が攻め込んできて戦争となり若者たちはほとんどが戦死した。しかし足を折った
老人の息子は、兵役を免れたため、戦死しなくて済んだという故事に基づく。

 なぜこんなことを書いたか。それはめまぐるしく変化する今の世の中、みんなが
それに振り回されているような気がしてならないからだ。刹那的に生きるのではなく、
もっと長いスパンで人生を考えてみたい。曇る日もあれば照る日もある。

 最近の事件を見ていると昔のように何かに困ってやむなくとかと言うのではなく
自暴自棄から生じている事件が少なくない。「他人を殺し自分も死にたい」など
もっての他のことである。何を身勝手なことを言っているのかと叱ってやりたい。

 しかし、実は事件を起こしている人ばかりのことではない。私たちにもそのような
ところはないだろうか。些細なことで腹を立てたり、分別ある大人であるはずの
年齢の者が人騒がせな事件を起こしたり、社会に迷惑をかけるようなことをしていない
だろうか。

 理不尽なことを言って相手を怒らせたり迷惑をかけたりしていないだろうか。日本人は
控えめなところが美徳だと言われてきた。そのために自己主張がなさすぎると言って
もっとはっきりものを言うようにと言われてきた。しかし、それはそれ、相手の立場や
相手の言い分も聞かずにいきなり行動に移したり出まかせに文句を言ううような人が
多くなっている。果ては権力や地位をかさに着て行動に移すなどもっての他である。

 さて、横道に逸れてしまったが、禍福は糾える縄の如し。考えたことがあるだろうか。
特に若い世代でこれから自分の人生を生きていく人には覚えておいて欲しい言葉である。
長い人生、海もあれば山もある。そして人生を終えてみればみんな一緒だったという
ことに気付くだろう。お金持ちになればなったで苦労が絶えない。貧乏人は貧乏人で
食うものに困る。それぞれにそれぞれの悩みがある。

 しかし、悩みを悩みとしない生き方もある。清貧に生きた小林一茶の生き方などが
そうであろう。戸障子の壊れた庵に住み、持ち物と言えば托鉢の時のお椀とわずかな
身の回りのものだけ、それだけの生活だったから泥棒が入る心配もなかった。一茶は
雨風さえしのげれば、それで良いと考えていた。戸障子一枚隔てた外の景色の全ては
自分の庭のようなものであった。これほど豪勢な庭は他にはない。どんな庭を築いた
とて遠くに見える山までが我が家の庭と言うことは他にはあり得ない。自然に囲まれ
心優しい村人に支えられ「われと来て遊べや親のない雀」と雀たちを相手に暮らして
いた。これもまた人生である。心豊かな人生である。

 時あれば村人たちの愚痴や悩みを聞いていたのであろうか。村人も我が心の内を打ち
明けてしまえば心が軽くなった。こうして一茶と村人の交流は続いたのではないだろうか。
私のブログのタイトルも「人生いろは坂」とした。「禍福は糾える縄の如し」と同じ
意味である。苦しいマラソンも走り続けている内に心なごますような景色が見えてくる
それまでの辛抱だ。

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