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人生いろは坂

台風30号 

2013年11月11日 外部ブログ記事
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 北は大荒れの天気だった。暖気と寒気のぶつかるところに前線が発達した。
北海道や東北地方に低気圧による被害が発生している。

 低気圧と言えば台風もまた低気圧である。この低気圧を特別に熱帯性低気圧と呼ぶ。
多くは赤道直下の熱帯の海で発生する。太陽の熱によって暖められ水分をたっぷり
含んだ海からの激しい上昇気流が発生するからだ。

 通常、陸上では雷雲となり夕立などの雨を降らせて終わる。しかし、洋上では
こうした現象が連続して起きるようになると巨大な渦となって台風と呼ばれるものに
なってくる。台風の発生メカニズムにはまだまだ未解明なことも多いらしい。

 数年前に完成した地球シュミレーターと言うスーパーコンピューターによると、
地球温暖化による台風の発生数が増え、今後ますます大型化が予測されている。
一般的に同じ巨大な渦であっても発生する場所で呼ばれ方が異なっている。
フィリッピン周辺から中国大陸や台湾、日本、朝鮮半島に被害を及ぼすものを
台風(タイフーン)と呼んでいる。

 またインドやバングラディッシュなどと言った地方に被害を及ぼすものをサイクロン
と呼んでいる。また、カリブ海やフロリダ半島周辺から更には北上してニューヨーク
周辺にまで影響を及ぼすものをハリケーンと呼んでいる。

 しかし、発生のメカニズムはみな同じである。激しい雨と風を伴う、大きな渦である。
今回のフィリピンを襲った台風は日本では台風30号と呼ばれている。この台風は先の
アメリカ大陸を襲ったカテゴリー5と呼ばれたハリケーンの規模に匹敵するような
強力なものだったと言われている。

 台風の規模は中心気圧や風の強さで比較されることが多い。今回は900ミリバール
を更に下回っていた。風速も90メートルを超えるようなものだったと言うからすさまじい。
従って、沿岸地方に大きな被害をもたらした。かつて瀬戸内海地方が高潮の被害に遭った
ことがある。8年ほど前の夏台風の事だった。

 この時も高潮による被害がひどかった。台風の接近による気圧の低下によって海水面が
上昇した。丁度、満潮時でもあった。そして激しい風に押されて海水面は更に上昇した。
その結果、通常の満潮時の水位をはるかに超える2・5メートルの海水面の上昇となった。
沿岸地帯は軒並み海水によって浸水被害が生じた。

 海水による被害は一般的な洪水以上の被害となる。一度塩水に浸かったものは材木も
金属も乾燥しにくい。塩が水分を吸収しやすいからだ。引き出しなどは二度と開ける
ことは出来なくなってしまう。金属はことごとく錆びてしまう。

 日本周辺でも今年は多くの台風が発生し北上し日本列島を襲った。日本列島上空を
縦断するようなものこそなかったが、列島を何度も掠めていった。沖縄など南西諸島は
何度も襲われて大きな被害を受けた。

 幸いにして本州の被害が少なかったのは北上するにつれ山脈などによる勢力の減衰と
海水の温度低下によるものであった。この海水の温度によって台風の勢力は維持するか
減衰するかが決まってくる。従って、今一番懸念されているのは海水の温度上昇である。
水は比熱の関係で温まりにくく冷めにくい。従って海水温の上昇は今後の台風の勢力に
大いに関係してくる。

 海水の温度上昇による膨張ですでに海水面は著しく上昇傾向にある。更に海水の
温度上昇は台風を巨大化させ、勢力の衰えを妨げる。実は今回のようなカテゴリー5に
相当するような条件は整っているのだ。日本には海抜0メートル地帯が少なくない。
アメリカのパニック映画に相当するような被害がいつ生じてもおかしくない条件が
整っている。フィリピンの被害は決して対岸の火事ではない。日本も明日か明後日か、
そんな日が来ることを覚悟しなくてはならない時代に来ている。フィリピンの被害に
遭われた方々には心からお見舞い申し上げる。

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