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雑感日記
リーダーシップとは
2010年09月17日
テーマ:テーマ無し
★民主党の代表選で、菅さんは小沢さんのリーダーシップは一人だが、自分はみんなでやるリーダーシップという感じのことをしきりに言っていた。リーダーシップとは、各個人が持っている沢山の資質の一つであって、強烈なリーダ―シップがある人もいれば、持ち合わせていない人がいても当然である。それはあくまでも個人の資質であって、グループでのリーダーシップなど、あまり聞いたことがなかったので不思議に思ったものである。検索で調べてみたら、
『リーダーシップの概念は非常にさまざまな議論があるが、一般的には一人の人間がその他の人間から服従、信頼、尊敬、忠誠、協力を得られるような方法で人間の思考、計画、行動を指揮でき、かつそのような特権を持てるようになる技術及び才能を指すと考えられている。』と、ここにも『一人の人間が』と明確に記述されている。Wikipedia の中にこんな記述もあった。『リーダーシップはリーダーだけのものではない。いわゆる「部下」の立場から発揮されるリーダーシップも存在する。』これは大いに共感が持てる。私は、ずっと 『上に働きかけるリーダーシップこそ、ホンモノだ』と思っていた。★時代がよかったのか、そんなめぐり合わせであったのか、20歳の若いころからずっとリーダー的なポジションの中で過ごしてきた。あまりと言うか、ほとんど上から頼まれたことはあっても、具体的な指示など、受けたことがないのである。大学時代の野球部、3回生の時に4回生の先輩が一人おられたのだが、『キャプテンはお前やれ』と言われて、3,4回生をキャプテン、前回にも書いたように、5回生の時は監督をしていたのである。リーダーシップを発揮せざるを得ないポジションを3年間もやって、ちょっと自信も出来たし厚かましく育ってしまったのである。ずっと監督がいるような名門チームでなかったことが、そんなことを可能にさせたのだろう。★昭和32年に、川崎航空機に入社し、財産課に配属になった。『車両運搬具』と『工具器具備品』の担当となった。工具器具備品は、机や椅子などだが、当時は1万円以上が財産物件なのに、JETの新工場など新設工場は、『300円以上が財産物件』に計上出来て、数だけは無闇矢鱈と多かったのである。財産物件は償却計算がある。 当時は手動のタイガ―計算機を回しての計算である。決算ごとに、私だけが日曜出勤して、計算機を回し続けていたのである。これに困り果てて、何かいいものはないかと、見つけてきたのが、JETのアメリカ空軍が使っていた、IBMである。事務作業のIBM化は会社でも初めてで、経験者などいなかったから、IBMの担当者と組んで勝手気ままに償却計算システムを作り上げた。コード設定など基本的なことから、1年ちょっとかかったが非常にいいシステムが完成して、年に2回の償却計算などする必要が無くなったのである。そして、償却計算の作業工数となっていた財産課員は不要になって、私は当時始まったばかりの単車営業に放りだされたのである。★単車営業と言ってもほんの数人の時代で、やり始めた事業だから、前任者がいなかった。物品税の戻入など誰も経験のないことをやらされた。そのあと会社で初めて出来た広告宣伝課を担当し、これも会社で初めてのレース担当もやらされた。。当時のカワサキ自販に出向になり、突然、広告宣伝課長の肩書を貰った。 まだ川崎航空機では係長にもなっていないころである。それでも課員もいたし当時のライダーたちは元気でやんちゃなのが揃っていて、メカニックなどを含めると結構大所帯だったのである。広告宣伝もレースも、先輩たちに経験者がいなかったので、すべて自分で考案して思い通りに動かした。誰も教えてくれる人など、少なくとも社内にはいなかったのである。広告宣伝はともかく、レースは勝負のの世界だから、リーダーシップなしには統率が不可能である。それも独自の契約を結んだライダーたちなど、会社の部下ではないので、まあ言えばプロ野球の監督みたいなものである。学生時代の野球部のキャプテンと監督の経験がおおいに役立ったのである。★そのあとが東北の営業、仙台に新しく事務所を創れと言う指示である。そのころには、『新しいことはアイツにまかしておけば何とかなる』と思われたのか、とにかく何の具体的な指示もなく単身仙台に赴いたのである。当時のデ―ラ―宮城カワサキの事務所に机を一つ置かせて貰ってスタートしたのである。肩書は仙台事務所長であった。当時の東北のデ―ラ―の社長さんがたは、みんな百戦錬磨の猛者ばかりで勿論みんな年上ばかりである。仙台の4年間が会社に入って一番成長した時期だと思うし、現在でもその経験は生きている。営業も始めてであったし、販社の経営がどんなものかもよく解った。一番のキーが資金繰りである。会社で仕事を教えて貰ったのは、この時期だけである。東北に10人ほどの社長がおられたが、そんな先生格の社長さんがたを引っ張らねばならぬ立場にいたのである。。『上に対するリーダーシップ』 を初めて経験し実践した4年間であった。★4年間の東北での経験は、その後の大阪での経験などを経て、一時、東京、名古屋、大阪の太平洋メガロポリスのテリトリーの責任者などもやらされた。さらにその後、企画部門なども2度担当したが、ブレーン的な役目で、『この時もトップに対するリーダーシップ』を常に感じていた。川重に復職すると職位は課長になったりしたが、直ぐ国内販社の常務と言う肩書で国内販社を任されたりして、殆ど事業経営ばかりをやってきたのである。それぞれの時期に、全軍を指揮するリーダーのポジションばかりをやらされた。別に望んだわけではなく、肩書は向こうからやってきたのである。上から言って会長、社長、専務、常務、から事務所長も母店長などいろいろやらせていただいた。やってないのは、副社長と係長、主任である。30歳前にいきなり課長からはじまっている。こうして、振り返ってみると、私だけではなくて、カワサキの二輪事業では社長など世界中にいっぱいいて、それが川重の中では課長の場合もあるし部長の場合もある。そんなことに関係なく、社長なり現場の長は強いリーダーシップが必要なのである。そういう意味では、『経営者を30年以上やらせて頂いた』 面白いサラリーマン生活だったなと思っている★リーダーシップで言えば、強烈な個性で全軍を引っ張るばかりではなくて、『上に対するリーダーシップ』が、成功すれば一番面白いし、効果的である。川重の会長、社長をやられた故大庭 浩さんは、強烈な個性で有名だが、私が仕えた上司の中で、一番よく言うことを聞き入れて頂いたのは、大庭さんである。私などが引っ張るよりは、大庭さんに引っ張って貰った方が、よほど効率がいいのである。企画室長時代のことだが、大庭さん、高橋鉄郎さんは、私にとって最高の上司であった。あの時代にカワサキの二輪事業は確固たるものになったのである。高橋さんは、今でもNPO The Good Times の相談役をしていただいている
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