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人生いろは坂

意識を変える 

2014年01月29日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



 大変なことも考え方一つで大変なことではなくなる。そんな話をしてみたい。私が生まれたのは終戦の前の年
昭和19年である。日本は太平洋戦争で進むことも引くことも出来ない非常に困難な状態にあった。そして戦地も
国内も食べるものさえ手に入らない飢えた時代でもあった。

 資源的にも底をつき、松根油などと言うガソリンの代用品が開発されたり、お寺の梵鐘までもが資源として
徴用されるような時代であった。みんなお腹を空かせ、それでも欲しがりません勝まではと強がりを言っていた。
いや言わされていた。

 それもこれもみんな為政者とその為政者を暴走させた国民とマスコミの未熟さゆえのことであった。国民は
ともすれば政治と真実を伝えようとはしないマスコミのことを悪く言うが、それを許してきたのは実は国民自身で
あった。同じことは今の時代でも言えるのではないだろうか。

 今では想像さえ出来ないような困難な時代を終戦と言う時代を経て乗り越えてきた。しかし終戦になっても
悲惨な時代は終わってはいなかった。戦地に動員された父や兄は戦死し、あるいは捕虜となって抑留され帰っては
こなかった。国内の主要都市や軍事拠点はことごとくアメリカの猛爆によって焼き払われ粉砕されていた。
おまけに長崎や広島は被爆地となって向こう数十年間、悪くすれば100年もの間、不毛の地と化すのではないかと
さえ言われていた。

 実に困難な時代が終戦の年、昭和20年を挟んで数年間続いた。同級生の中にはお弁当を持ってこられないような
子供もいたし、ズック(運動靴)がなくてゴム草履を履いていた。冬になると手足は霜焼けとあかぎれで痛々しかった。
今の時代に霜焼けなどと言っても理解できるだろうか。

 それでも妙に明るかったのは戦争と言う暗い影が消えたからではなかろうか。今まで曇っていた空がにわかに晴れた。
明るくなった。気分が変わるということは大きなエネルギーとなる。明日のお米がなくても、もうアメリカの空爆は
終わったのだと思えば鼻歌さえ出てくるような気分だったに違いない。

 そして日本国民が持つ勤勉さは平和な時代になって花開いた。世界に追いつけ追い越せと無我夢中で駆けていた時、
気付けばいつの間にか世界のトップに並ぶような国になっていた。すべては平和のお蔭であった。今も諸外国では
相変わらず内戦や戦争状態が続いている。アフリカなど開発途上国では欧米や他国の介入もあって未だ貧困と混乱が
続いている。気の毒と言うほかはない。日本は二度とふたたび同じ過ちを繰り返してはならない。

 日本と韓国や中国との関係はどうであろうか。一時は国交回復など和解に向けた穏やかな時代もあった。しかし
今や静かな戦争状態にある。誰がこんな演出をしたのか。国民が望んでいることだろうか。誰かが陰で演出しているに
違いない。そして、その誰かは密かにほくそ笑んでいるかもしれない。

 中国や韓国は戦前や戦後の問題を事細かに教育している。日本はどうだろう。入試問題には熱心であっても近代日本に
ついて、どれほどの教育をしてきたであろうか。韓国や中国のように相手国を敵視するような教育は望んでいない。
明治以降の日本がどうであったのか、事実を正しく子供たちに伝えるべきではないだろうか。その上で、今置かれている
日本の状況を考えさせるべきであろう。

 武力でことをなす時代は終わった。武力を行使すれば必ず大きな犠牲を伴う。それで国民みんなが幸せになるのだろうか。
阪神大震災や東日本大震災は多くの教訓を残した。そして私たちの意識にも大きな変化をもたらしつつある。そして福島の
問題はまだまだ予測のつかない状況にある。それはある意味、私たちの驕りが、あるいは贅沢が、あるいは無知が、その
ことを許してきた。

 便利さや豊かさの裏側には落とし穴があることに早くから気付くべきであった。のっぴきならないほどの数の原発を
許してきたのは人間のエゴであり驕りであり無知であった。それを唯一の被爆国であり、その悲惨さをよく知っているはずの
日本人が行ってきたのである。愚かだったと言うほかはない。

 グローバル経済は日本のみならず世界を混乱に陥れている。価値の裏付けのないお金が世界を席巻している。私たちの
生活が振り回されている。そのための貧困や暴力が新たな社会不安を呼んでいる。私たちは今の経済システムから脱却し
新たな価値観に基づいた社会を再構築するしか道はない。

 今のまま流されれば流されるほど混乱は大きくなっていく。そのために必要なのは個々人の意識を変える以外にはない。
戦後の日本経済を大きく躍進させたのは、何もなかった家庭に多くのものを商品として充足させることにより達成できた。
しかし、ある意味」何もかも充足した日本で再び同じようなことは出来はしない。

 大企業と言われる企業は日本を諦めて海外に進出しているが、諸外国もいつかは飽和状態になる。繁栄は目先の一瞬に
過ぎない。どこまで行っても終わりなどありはしない。しかし、追い続けなければならないのが今の経済システムである。
どこかで断ち切る意外に救われる道はない。そのことに気付き行動すべき時代に来ている。

 マネーゲームのように金が金を生むと言う錬金術の罠にはまるべきではない。生きていくと言うことの価値はもっと
別のところにある。宮崎アニメの多くは、そのことをメッセージとして世界に発信し続けた。もう一度観て欲しい。

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