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「STAP(スタップ)細胞」疑惑・不信感は募るばかり 

2014年04月07日 ナビトモブログ記事
テーマ:暮らし

今、世間を騒がせている「STAP(スタップ)細胞」疑惑。その論文疑惑のほかに、「STAP(スタップ)細胞」は作れていないのに、作れたと言っているだけではないかとの疑惑がある。

4月7日、理化学研究所は、記者会見を開き、「STAP(スタップ)細胞」が存在するか否かの検証作業について説明した。理研によれば、一切の予断なく、存在するか否かを一から検証していくとしている。

 同日の時事通信の配信ニュースに曰く。検証は1年間。論文に記載されたリンパ球からのSTAP細胞作製だけでなく、マウスを使ったより厳密な方法でも検証する。再現できた場合は詳しい作製法を公表し、第三者の検証に委ねる。

 これを見ると、「STAP(スタップ)細胞」が存在するかどうか分からないので、あれこれ手間暇かけて、試行錯誤してみるということのようだ。試行錯誤をダラダラ続けるのも、1年間だけよ、との意図が透けて見える。

「STAP(スタップ)細胞」は簡単に作れると世界中に喧伝してきた小保方氏のアピールとは、えらい違いだ。

 こりゃ、「STAP(スタップ)細胞」の作り方に関する報道の経緯を振り返る必要がある。

 去る1月29日、「STAP(スタップ)細胞」ついて英科学誌ネイチャー電子版に発表された当時、説明された「STAP細胞」の作り方は、次のとおりである。

? 生後1週間以内のマウスの脾臓(ひぞう)から、血液細胞の一種であるリンパ球を取り出す。

? 水素イオン指数(pH)5.7の希塩酸溶液という弱酸性の液体に約30分漬けて刺激する。

? タンパク質を含む培養液で1週間培養する。

? リンパ球は、培養液で1週間培養すると初期化が始まり、「STAP細胞」に変わる。

 この作り方は、おそろしく簡単である。「即席お漬け物。赤ダイコンのピクルス」の作り方と似ている。

 違いは、「赤ダイコンのピクルス」は、30分後に食べれるのに対し、「STAP細胞」の方は、1週間培養しなければならないくらいのものだ。

 こうした簡単さからは、「STAP(スタップ)細胞」が本当に作れるのであれば、ものの10日もあれば、再現実験はできる。そうでなければ、逆におかしい。

 また、3月5日、理化学研究所は、「STAP(スタップ)細胞」疑惑が渦巻く中、「STAP(スタップ)細胞」の詳しい作製手順をまとめた文書をウェブサイトで公表した。

 作製手順は、細胞の作り始めから終わりまでを8段階に分けたマニュアルであり、STAP細胞に変えたい細胞は事前に酵素などでバラバラにしておくことや、オスの細胞の方がメスより作りやすいなど、細かな注意点も記したものだという。

 今回、疑惑を大きくさせた要因は、「STAP(スタップ)細胞」の作製に成功したのが論文を書いた理研と米ハーバード大の研究グループだけであり、ほかは「STAP(スタップ)細胞」を再現できなかったことにある。 

 こういう状況下で理研が3月5日に「STAP(スタップ)細胞」の詳しい作製手順を公表したわけだ。常識で考えて、まさか、できもしないのに、作製手順を公表するわけがない。

 であれば、「STAP(スタップ)細胞」の再現実験は、10日もあればできるはずだとなる。


4月1日、理化学研究所は、記者会見し、理研の調査委員会による最終報告書を発表した。

最終報告では、疑惑三人組のうち小保方氏が、学位論文の画像に酷似した画像を論文に使用したことについては、「ねつ造にあたる研究不正」を、電気泳動画像を切り貼りしたことについては、「改ざんにあたる研究不正」を行ったと断定した。

 これまでの経緯、報道に照らせば、論文疑惑クロ断定は、当然の帰結だ。小保方氏がやったことは、ねつ造と改ざんに当たる研究不正そのものだ。それが常識ある判断である。

 これに対し、小保方氏は、4月1日、コメントを発表した。コメントの眼目は、次の2点である。

? 研究不正と認定された2点については、理研の規定で「研究不正」の対象外となる「悪意のない間違い」であるにもかかわらず、改ざん、ねつ造と決めつけられ、とても承服できない。

? このままではSTAP細胞の発見自体がねつ造であると誤解されかねず、到底容認できない。

 しかし、現状は、小保方氏のコメントにある「このままではSTAP細胞の発見自体がねつ造であると誤解されかねず」どころか、「STAP細胞の発見自体がねつ造であると」みられてしまっている。

 だって、「STAP(スタップ)細胞」が本当に作れているなら、その論文においてねつ造と改ざんを行う必要はないからだ。「STAP(スタップ)細胞」が作れていることの本質に沿って真正な論文を作製すればいいだけの話だ。

 論文疑惑クロ断定は、断定として、小保方氏が「STAP(スタップ)細胞」自体がねつ造でないと主張するのならば、小保方氏が公開の場で「STAP(スタップ)細胞」を再現して観せればいい。

 冒頭に縷々申し述べたように、「STAP(スタップ)細胞」の作り方はおそろしく簡単で、その再現実験は、10日もあればできるはずだ。本当に作れるのであれば、作って観せろだ。


「STAP(スタップ)細胞」疑惑関連の報道は、収まる気配がない。4月1日、理研の調査委員会が最終報告で疑惑三人組のうち小保方氏の論文疑惑についてクロ断定した後も、報道が続いている。

4月1日、毎日新聞の配信ニュースは、小保方氏の代理人の三木秀夫弁護士が報道各社の取材に応じて語った点について、次の趣旨の報道を行った。

? 小保方氏は、3月31日、理研の担当理事から最終報告を受け取り、三木弁護士らとともに説明を受けた。概要を聞くうちにみるみる顔が白くなり、「承服できません」と反論した。「驚きと、怒りと、憤りの感情が見て取れた」。

? 論文撤回については、「本人に撤回の意向はない。STAP細胞の発見については疑いがないと考えている」。

? STAP細胞の作製が再現できないとの指摘が相次いでいることについては、「結果が出るまでに半年、1年かかるものを、なぜすぐにできないと言うのか」と不満を述べている。

? 小保方氏は今年1月末、英科学誌ネイチャーに論文を発表した際に毎日新聞などの取材に応じたのを最後に、報道各社の取材を断っている。この点については、現在、ストレスから体調を崩し、「精神的にも不安定で、感情がすぐ高ぶる状態」。関係者が常に付き添い、事実上、仕事を休んでいる。

 この配信ニュースを見て、驚いてしまうのだが、とりわけ?の部分は、大いに驚いてしまう。STAP細胞の作製の再現について、「結果が出るまでに半年、1年かかるものを、なぜすぐにできないと言うのか」の部分だ。それこそ、小保方氏はなぜそんなことを言うのか。

 去る1月29日、「STAP(スタップ)細胞」ついて英科学誌ネイチャー電子版に発表された当時の「STAP細胞」の作り方に関する説明からすれば、「STAP細胞」はおそろしく簡単にできるはずだ。

 加えて、3月5日、理研は、「STAP(スタップ)細胞」の詳しい作製手順を公表しているじゃないか。

 だから、1月29日の「STAP(スタップ)細胞」の発表以降、世界中の研究機関や研究者は、すぐにできると思って、「STAP(スタップ)細胞」の再現に取り組んだ。しかし、どこも誰も再現できなかった。

 1月29日当時の小保方氏の説明が「STAP(スタップ)細胞」の作製はすぐにできるだったから、みんなが取り組んだがすぐにできなかった。だから、みんながすぐにできないと言うのだ。当たり前の話だ。

 そして、今回の小保方氏の「結果が出るまでに半年、1年かかる」という発言には、不信感を覚える。

 そもそも、「STAP(スタップ)細胞」をゼロからヨーイドンで作り上げるのならば、「半年、1年かかる」だろう。しかし、小保方氏が「STAP(スタップ)細胞」を本当に作れているのなら、小保方氏の作り方の説明、理研が公表した作製手順によって、すぐにできるのでなければ、逆におかしい。

 今回の小保方氏の「結果が出るまでに半年、1年かかる」という発言には、世界中の研究機関や研究者が不信感を抱いていることだろう。

 「STAP(スタップ)細胞」疑惑の一連の騒動。挙句の果てに、小保方氏の「半年、1年かかる」発言に出くわした今、不信感は募るばかりである。



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