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パトラッシュが駆ける!
「あんた」と「あなた」
2014年09月28日
テーマ:テーマ無し
歩行者と、車の運転者とが、口論をやっている。
通行を巡り、悶着が生じたのであろう。
「お前とはなんだ」
歩行者が、車の男に向かって、怒鳴った。
年長者に対し、無礼じゃないかという意味であろう。
「じゃあ、何て言えばいいんだ」
運転者が言い返した。
「あなたと言え、あなたと」
歩行者はいきり立つが、これに素直に、従う若者ではない。
「お前なんか、お前でたくさんだ」
年長者への敬意なんか、さらさらない。
「あなた」は、漢字なら「貴方」であり、目上や同輩を、
敬って使うとされている。
しかし、「俺、お前」で生きている、今の若者には、
容易に使えないだろう。
入社試験の面接でもないのに、にわかに「私、あなた」なんか、
口に出来るはずがない。
しかも、トラブルの相手にである。
道路交通法以前の問題で、揉めている。
私には、勝負の結果を、見届ける時間がない。
どうせ最後は、捨てセリフの応酬だろう。
さっさと現場を、後にした。
* * *
「あんたも、知っての通り・・・」
同じ商店街のAは、私と話をする時、二人称代名詞の
「あんた」を用いた。
彼の方が年長だから、目下の私に対し、間違った使い方ではない。
しかし、商店主はそれぞれが、一国一城の主であり、
対等だとする考えもある。
実際に多くの商店主が、互いの名を、さん付けで呼び合っている。
私も彼をAさんと呼んでいた。
「あんた」には、相手を見下す感があり、言われた方は、
良い気分がしない。
何時か私も、Aに向かって「あんた」と言い返そうと思っていた。
そうすれば、Aだって、その言葉の不快さに、気付くはずだ。
しかしAは、今年になり、店を閉め、郊外に住む、息子の元へと、
去ってしまった。
惜しいことをした。
せめて一泡、吹かせたかったのだが。
* * *
世の中には、女房の名前を呼び捨てにする亭主が、少なくない。
それをとやかく、言うつもりはない。
夫婦ごとに、それぞれの流儀があっていい。
NHKの朝ドラ「花子とアン」において、ヒロインの夫、
村岡英治は、女房に対し「花子さん」と呼んでいた。
亭主がやけに、低姿勢じゃないかと、訝しむ向きも少なくないだろう。
我が国には、男尊女卑の長い歴史があり、花子が生きた時代にも、
その封建的空気が、色濃く残っていた。
その中だからこそ、余計に「さん付け」が、爽やかだ。
彼は決して、女房の尻に、敷かれているわけではない。
花子は、翻訳家として頭角を現し、ラジオにも出演するくらいの女性だ。
英治が、その非凡な才能と、不屈の精神に、敬意を抱かないわけがない。
夫婦愛の、一つの形であろう。
私は、その光景を、ごく自然なものとして、眺めている。
さりとて私が、妻を「さん付け」で呼ぶことはない。
花子には、比べるべくもない、凡々たる人である。
しかし、彼女が長年にわたり、家事全般を担当してくれたからこそ、
私の人生は成り立っている。
「お前」と呼ぶことは出来ない。
彼女は、数歳年下ではあるけれど、私と上下関係にはない。
中を取る形で、私は妻を「あんた」と呼んでいる。
一方の妻は、私を「あなた」と呼ぶ。
「あんた」と「あなた」
単語だけ取り出し、比較すれば、そこに、いささかの落差がある。
しかし、私達の日常文脈の中では、その差は、あるかなきかの如くに小さい。
* * *
時たま、未知の読者さんから、私の書いた文への、
批評を頂くことがある。
共感を示して下さる方が、少なくない。
いわば、賛成派だ。
しかし、反対派からも来る。
「あなたの考えでは、今後の日本の発展は、望めないのではないでしょうか」
私が、原発反対のデモに、加わっていることを、疑問形を取りつつ、
批判している。
「貴殿の考えは・・・」で来ることもある。
これが不思議なのだが、代名詞の敬意度が上がるにつれ、
逆に、非難の色合いも濃くなる。
「慇懃無礼」という言葉を、つい思い出してしまう。
「あなたが、立派だからです。だから生徒が集まるのです」
私より、歳の若い読者からだ。
美辞を並べ、いやに褒める。
こんな時は、冷静に、紙背を読まねばならない。
褒め殺しということもある。
皮肉で言っていることもある。
私だったら、未知の年長者に「あなた」は使わないだろう。
名前にさん付け、これがいい。
英語で言えば「Mr.○○」だ。
「You」よりずっと、敬意が明らかになる。
そこから深読みすると、かすかに皮肉が匂う。
日本語の二人称代名詞は、むずかしい。
文脈から判断しないと、見誤ることがある。
* * *
「お前」「あんた」「あなた」と続く、二人称代名詞の序列の中で、
それぞれの差は、非常に小さい。
それこそ、雀と燕の違いくらいに。
しかしながら、時にその差は、烏と鷺の違いほどにも、大きくなる。
交通トラブルの、当事者を見るがいい。
代名詞一つに、血相を変えていた。
さながら、烏と言われた鷺のように。
曖昧さを含む、この多用性こそが、いかにも日本語らしい。
シンプルを好むなら、英語圏で暮らすに限る。
そこでは、二人称代名詞なら「you」一つで、世渡りが出来る。
日本語は、少々煩雑ではあるけれど、それは言葉の量が、
過剰なくらいに、豊かなことでもある。
私は、今さら、海外移住も出来ない。
良くも悪くも、この国において、その過剰な量の言語を相手に、
生きて行くよりない
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奇をてらわず・・・
我太郎さんのやり方が、もっとも真っ当だと思います。
誰からも、文句が出ないでしょう。
難しく考えないで、普通にやればいいのですよね・・・
2014/09/30 21:03:52
難しいことは分かりません
嫁さんを含めて、何でも「さん」付けで呼んでいます
当たりさわりがなさそうなだけで使っています
名前を知らない人には「あなた」です
喧嘩したら誰彼なく「あんた」です
そう言えば息子には「お前」だわ
2014/09/30 19:47:31
推測すれば・・・
彩々さん、
日本語は難しいです。
書き言葉はまだしも、話し言葉は、アクセント一つで、意味ががらりと変わったりしますから。
何でこんなに、語彙が多いのだろう?・・・・
と考えた時に、この国の気候変動の微妙さに行き着きました。
春夏秋冬、日々、時々刻々に変化する、気温、湿度、風、光の量などが、これだけ多くの言葉を生み出す、元となっているのではないか・・と。
日本語は難しいですが、上手く付き合えば、豊かな言語生活を送れるということでもあります。
今更、逃げ出せはしないので、これを楽しむより、ないと思っております。
2014/09/30 07:25:48
‘なるほど・ですね’
このタイトルの肯定的な語句も
最近、耳にしますが、私にとって
これも実際、どういう時に使っていいのか
イマイチ、解らない言葉なんです。
「なるほど!」と膝を叩いて「納得です」と
すれば、素直な褒め言葉。
でも‘なるほど・ですね’と来ると、
何か違うことを言いたいのかと
思ってしまいます。どうなんでしょう?
そういえば、愛人(お妾さん?)をしている
知り合いがいますが、その人は相手の男性を
ダーリンと言っていたのをここ数年、
檀さん・ダンさんと言ってます。
愛情の変化なのか…より愛おしくなって
いるか…そろそろ嫌気がさし始めているのか…
ようわかりませんが、日本語って豊富過ぎて
難しいものですね。
2014/09/29 14:18:27
推敲
SOYOKAZEさんが発する「あなた」を聞き、
仏壇の中の旦那さんも、満足しておられるでしょう。
同じ言葉でも、抑揚一つで、善意にも悪意にも取られます。
舞台をやっていたSOYOKAZEさんは、先刻ご存知のことですけど・・・
日本語は、語彙が豊富です。
小説を書くときに、どの言葉を選ぶか、迷うことになるでしょう。
書いた原稿を何度でも、読み返してみて、よりふさわしい言葉があれば、置き換えてみて下さい。
一つの単語により、ぐんと引き立つこともありますから。
2014/09/28 14:39:01
敬意も十分に
マリーさん、
苗字にさん付け、これが一番です。
英語ならMr. あるいはMrs. Miss.です。
これで、十分に敬意が表せておりますから。
2014/09/28 14:30:46
私は
皆羨ましがりました
貴女が 言葉巧みにずる賢く誘導するから
お宅のご主人従うのでしょうと
私はそんなことなく 辛抱強い主人に
巡り会っただけなのに
2014/09/28 14:29:55
ためしに
たんぽぽさん、
短詩形の中で、亭主を指して「主人」を使ったら、それは噴飯ものでしょうね。
逆に川柳では、女性からでも「お前」はありますね。
「おいお前」・・・楽しいではありませんか。
たんぽぽさん、やってみませんか。
2014/09/28 14:21:26
間違いない
吾喰楽さん、
「○○さん」が、間違いないですね。
私は、一人称代名詞の「私」に対応するのは、
「あなた」ではなく「○○さん」だと思っています。
それが本文を書きたかった動機でもあります。
「あなた」は、どうにでも、ニュアンスを変えて、使えますので・・・
2014/09/28 14:12:48
先駆けて
風香さん、
世の中が、女性に対し、呼び捨ての時代に、「さん」を付けたところが偉いです。
村岡英治も、新島襄も。
凡人ほど、人に対し威張り、自分に自信のある人ほど、他者に対し、謙虚なのだと思います。
2014/09/28 14:08:25
日本語
私は夫に呼びかけるときは「あなた」亡くなった今でも「行って来ます、あなた」「あなた、おやすみ」と日に何回も呼んでいます。
息子は奥さんの名前を呼び捨てだけど、言い方に愛があります。
なんといっても新婚ですから。
彼女は息子の名前にさんをつけます。
これは二人だけの時もそうだと言います。
あんた、おめぇ、も息の合った夫婦なら聞いていて心地よいけれど、初対面とか目上や同輩には如何なものでしょう?
日本語は言葉が多いだけに厄介で、素敵な言語ですね。
2014/09/28 13:24:03
二人称
呼び方一つで相手への感情が現れてしまいますね。
ねえ、君、そっち、お前、テメェ、、、おーこわっ。
名字で呼ぶのが殆どです。
あなたと呼ぶ人などいませんから。
2014/09/28 12:51:32
家庭によって
夫婦間の呼び方、親子の呼び方もいろいろですね。
妻が夫のことを、”主人”とよくいいますが、夫婦は主従の関係ではありませんから、遣い方としては間違いだと、川柳を始めた頃に教わりました。
妻に対しては夫ですね。
少し若い人たちは、自分の妻のことを”嫁さん・奥さん”などと呼びますが、変ですね。
2014/09/28 11:48:38
日本語
考えると難しいですね
何気なく話しているのに
私はあなたでしたね お他人さんには
名前で子供にはパパ 色々言っていたわけだ 考えませんでした
主人は今思うと不思議呼ばれたことないの ツウカアでした 無口の人で
お蔭で怒られたこともないし喧嘩もしたことありませんでした
2014/09/28 11:19:38
私の場合
おはようございます。
現職時代、相手が役職者だと、〇〇部長とか〇〇課長と呼んでいました。
単に役職だけで呼ぶ場合もありました。
相手の役職を知らない時や、役職が付かない人には、後輩を含め、全て〇○さんと呼びました。
理由は簡単です。
“さん”と“君”の使い分けが面倒だったんです。
気心が知れた後輩だと、呼び捨てです。
2014/09/28 09:27:45
敬意の表れ
>村岡英治は、女房に対し「花子さん」と呼んでいた。
・・思い出しました、新島襄と八重夫妻もそうでした。
何百年も積み重ねた、日本の歴史の底流では驚くべきことでしょうね
2014/09/28 09:15:47