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ひとり言
未知の国、Tarawa
2016年01月08日
テーマ:テーマ無し
本当の事を言ったらあまり気が進まなかったTarawaへの旅。
その理由はいろいろあって全部説明していたら時間がかかるから割愛・・・
究極は、「安いエアチケットを買ったのでキャンセルしてもお金が戻って来ないから」ケチな私たちは行くことに決めたわけ。
「Fiji Airwaysのあまりよくない評判」がその二番目の理由
とある南太平洋専門の旅行代理店が「フライトがキャンセルになることが多く不安定なためご自身で手配をお願いします」と断ってきたツワモノ。
いろいろ探した結果結局最安値だったロンドンのオンライン代理店からチケットを購入したけれど。その最安値がモノを言ってしまったわけ。 キャンセルが出来なかった(泣)
その不安定だと言われている噂が本当かどうかネットで検索してみると
「1日遅れで行けた、ホッとした」とか「飛行機に乗って着席した後でキャンセルになった」とか出てきてどうもあまり有難くない情報ばかり。
目的地は最初からTarawa。(どうして・・って、ハハハ、だからそれを説明したら長くかかるんだ)
しかしどこにあるんだろう、Tarawaって。
私が知っているのは第二次大戦時のアメリカと日本の激戦地であったことくらい。
キリバス共和国の首都。
キリバス? 地球の温暖化で数年後には消えゆく可能性大の何か国かの島国の一つだったっけ。
それから世界で一番早く新しい日が来る国だったけ・・・
Tarawaはどうやら島ですらない。 サンゴの環礁らしい。
さてさて、そのTarawaどうやったらたどり着けるの?
調べてみてビックリ!! なんと週に2便の飛行機がFijiからのみ飛んでいるだけ!!
Fijiには確か今は日本からの直行便はないんだよね・・・探してみたらルートは何個か見つかった。
一般的なのは韓国の仁川からFijiまでの直行便らしい。 それから香港からも直行便が出ている。あとはオーストラリアやニュージーランドからも・・・・行けるんだけど
いかにしてもフライト時間が長すぎて飛行機嫌いの私はただただため息が出るばかり。
地図とにらめっこして探し出したのが最短距離を行くAir Nieginiで行く方法。
これなら成田からポートモレスビーまで約6時間のフライト、そしてそこからFijiまでは途中ソロモン諸島のマニアラで途中降機をして行く、という方法。 これならあまり長く飛行機に乗らずに済みそうだから迷わずその方法を選んだけれど。
しかし・・・Air Nieginiかぁ。 マカオに行った時にもAir Macauか・・と思ったけれどね。
スロベニアに行った時にもアドリア航空のちっちゃな飛行機に乗ったし、マデイラ島へ行った時にもヨーロッパのメチャ安いLCC、EasyJetに乗ったしなぁ。 VietnamでもJetStarに乗ったし・・・
超が何個かつくくらいマイナーなAir Niugini + Fiji Airways だっていいじゃん、どこかで墜落したって言う話もあまり聞いたこともないしね。
そんなわけで、あまり気が進まなかったので、私にしては珍しくホテルの予約もギリギリまでとらなかったし、下調べも何もしなかった。
日本を発つ前の日、Tarawaのホテルに予約を入れて「28日に着くので空港まで迎えに来てほしい」とメールを1本入れて。 (しかし、本当に行けるんだろうか Tarawa)
Air Niuginiの成田からポートモレスビーまでの機材はB737-800。 私の嫌いな左右に3席ずつの飛行機だ。 窓際を避けてダーリンと二人通路側から2席をリクエスト。
でも・・・6時間だから我慢、我慢。
夜の9時05分に成田発、ポートモレスビーにはまだ暗闇の4時30分ごろに到着。
クルーはフレンドリーだし、食事は美味しいし、私にとってAir Niegini、機材を抜かせば文句なしの良いエアラインです。
ここでFiji行きの便を待つために約5時間のトランジット。
次のフライの為の手続きに結構時間がかかったし、案外快適なポートモレスビーの空港には横になって長々と眠ることのできるソファーもたくさんあって爆睡。
突然私の耳に飛び込んできたファイナルコール、ガバッと起きて辺りを見回すと何人かの人たちがゲートに消えて行く姿が寝ぼけた私の目に飛び込んできた。 ダーリンを大急ぎで探して「行くわよ」とそのゲートにダッシュ。 キョトンとしているダーリンを促してようやく間に合ったゲートで「二人乗りまぁ〜す!」と叫んだ。 「じゃぁ、急いで」とクルーも大慌て・・・・
それでも冷静なダーリンは
「この飛行機、Fiji行き?」などと聞いている。
当たり前じゃん、ファイナルコールfor Fijiって言っていたんだから・・・と心の中で呟いていると
「この飛行機はケアンズ行きです」と。 えっ、ケアンズ? オーストラリアの? Fiji行きじゃないの?
じゃあ、すいません私たちの便じゃないデス・・・と謝ってその場からすごすごと退場。 焦ったクルーたちもホッと胸をなでおろしていたけど。
「寝ぼけたの? ケアンズに行っちゃうところだったね」とダーリンは大笑い。
私は「じゃあ今のファイナルコールは何なの、いったい!」と大フクレ。
どうやら
まだ出国審査をしていない人達へのファイナルコールだったようだ(汗)
Air Niugini成田−ポートモレスビー便はどうやら今年の6月から水曜日に1便増えるらしいけれど
2015年12月の段階では土曜日に1便あるだけ。 そしてFiji-Tarawaは週に2便で月曜日と木曜日にしかフライトがない。
12月28日月曜日のTarawa行き便を待つためにFijiで一泊、
戻りに土曜日の成田便を待つために同じようにFijiに2泊しなければならない。
ァ〜ア、いろいろ場所を旅してきたけれどこんな事までしたことはなかったなぁ。
まぁそのぶん、面白いんだけどね・・
Fijiには夜の7時ごろに到着。
夏時間採用の為大分明るかったけれども時差を遡って行ったので
私たちの12月27日は大分短く終ろうとしていた。
Tarawaへのフライトは明日朝8時。
それを待つ1泊の為にホテルでチェックインをしていると
たまたまそこに来ていた日本の旅行代理店の人がいて
私たちが明日Tarawaに行くのだと知ると
「もうここで16年暮らしている私もまだ行ったことが無いですけれどとても美しいところと聞いています。フライト、飛んでくれるといいですね」などとニコニコと怖い言葉を発している・・・
oops!
やはり噂は本当なんだろうか。
「飛ばない事もあるんですか」と本気で聞きたかったけれども
幸先が悪いのでグッと堪えて聞かずにおいた。
だって・・・ダーリンには言ってないんだ、そのことを。(汗
Take it easy....飛ぶに決まっているシャン!!(嫌なことは考えない事にしよう)
ポートモレスビーはすでに南半球、
そしてFijiはさらに南下して南緯18度の位置、
朝8時のフライトなのでホテルのチェックアウトは6時。
部屋のドアを開けて見上げた空に南十字星が輝いていた。
もう少しで南中の位置だけど、さすがに南半球、かなり高い位置に昇るんだね。
っていうか、裏のドアが南向き。 私たちは本当に南半球にいるんだって実感。
ホテルのシャトルで空港まで送ってもらい恐る恐るFiji Airwaysのチェックインカウンターへ。
行き先はそれぞれ違うようだけれど
「普通」にたくさんの人がチェックインしている。
私たちも「普通」に荷物の計量を済ませシートを割り振ってもらい
無事にボーディングパスをGet。
当たり前だけどちゃんとゲート番号も搭乗開始時間も書いてある・・・「普通」に。
そしてついに登場時刻が来た。
「普通」にゲートにクルーがやってきていつもの搭乗手続きが始まる。
私たちも「普通」に登場し着席。
Tarawa Atoll タラワ環礁 が近づいてくる・・・・
かくしてFL231便は「本当に飛ぶのか」と本気でハラハラ、ドキドキしていた私の心配を見事に裏切って定刻にFijiを発ち、定刻に小雨降るTarawaに到着してしまった。
とても小さな空港、
しかし立派な国際空港であるBonriki International Airportの滑走路に降り立ったB737が
不思議にものすごく大きく見えたこと。
大きな飛行機ばかりある成田では一際小さく見えたB737なのにね。
着いたんだ!! Tarawaに!!!
迎えの人は「Keiko?」とあちらから声をかけてくれた。
でもどうして判ったのだろう。
思いのほかたくさんの乗客がいて小さな空港は人、人、人でごったがえしていたのに。
辺りをさり気なく見回してみると
アジア人っぽい女性なんて私きりいないし、
ましてやアメリカ人のダーリンと二人連れというのも私たちだけだったからかもしれない。
空から見たらあんなに小さなタラワ環礁なのに、
車でホテルのある場所までは思いのほか時間がかかって遠い。
タクシーはないらしいから、もしも出迎えをたのまなかったら私たちはどのようにしてホテルまで行ったのだろうか?
ホテルはエアコンがしっかり効いていて、
熱いお湯の出るシャワー、インターネットサービスも有り、
部屋も広々としていて快適なステイだった。
食事はどこにも食べに行かなければ有料ではあってもちゃんと提供してくれて、
シェフの腕前の良さ感じられるとても美味しい料理だった。
さて、Tarawa
本当に何もない。
しかしこの世の楽園としか表現のしようがない。
天使に出会ったのだから本当に楽園なのだろう。 本当にここで天使と出会ったんだ!!
たぶん日本の誰もが想像を絶する彼らの貧しさ・・・
フィリピンの貧しさは私に怒りと嫌悪感さえもたらしたけれど、
もしかしたらそれ以上かも知れない彼らの貧しさは
なんだかあっけらかんとしていて、微笑ましくさえあり、
さらには人々はみんな幸せそうで。
私たちが便利な生活をノウノウと享受しているその裏側で
平和な彼らの生活を環境破壊による地球の温暖化で国を失うかもしれない危機に瀕していることの心の痛みさえ忘れてしまうくらい。
お話したいこと・・・たくさん、たくさんあります!!
でも、また今度。
bye for now
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