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たかが一人、されど一人
読後感「大本営参謀は戦後何と戦ったのか」有馬哲夫著
2011年01月14日
テーマ:テーマ無し
著者はどうも学者のようだ。だからかもしれないが、面白みを感ずる種類の読み物ではない。しかし考えさせられることの多い内容である。既に大雑把には知られている事であるが、戦後進駐してきたマッカサー占領軍に協力したとされる旧帝国軍隊の高級参謀たちの動きである。これを2005年に公開されたアメリカ国立第2公文書館に秘蔵されていた文書をベースに検証している。終戦直後の様々な事件は、既に戦後の黒い霧としてノンフィクション物が随分出回っているのだが、日本で公式に認められているものは勿論何も無い。しかし、米国の公文書には、占領軍の諜報作戦に旧高級軍人が協力している姿がはっきりレポートされている。とはいっても、彼等が征服者に対して無条件にこびへつらい尻尾を振って行った訳でない事も明らかになってきている。既に明らかなようにGHQの内部に、日本の民主化を推進しようとする民政局(GS)と情報を担当する参謀2部(G2)の対立があった。GS社会党系の片山哲内閣を押し、G2は吉田内閣を支えた事は有名である。当然旧軍関係者は噂通り、G2で諜報を総括するウィロビー少将と緊密な関係を構築してかなり協力していた事がここで明らかになった。しかしキャノン機関の作戦とされる、下山事件とか松川事件といった国内の血なまぐさい話については触れていない。むしろ、本命的な所は警察予備隊から自衛隊に至る国軍の創設に、彼等がどのように絡んだかにある。日本の吉田茂、GHQのウィロビー、そして旧軍関係者がそれぞれの立場で、後の東西対立の世界構造をどのように睨んでいたか。旧軍関係者も決して只尻尾を振っていただけではなかった。米軍に守られて恒久の平和が確保される筈もない。戦争に巻き込まれるだけである事を喝破したうえで、自衛力装備を切に願っていた節が十分伺える。ウィロビーの方もそれは十分承知の上で、互いに利用しあったみたいだ。予想通り朝鮮動乱が始まり、米側としては日本の軍人が持っていた中国やロシアに関する情報・知見は何物にも代えがたいものであったに違いない。これと代替に警察予備隊を発足させる事が出来た事を吉田茂は喜ばなかったかもしれぬが、少なくとも当時生きていた旧参謀たちは、犯した過ちの万分の一でも贖罪できたと喜んだ事だろう。今までは、おめおめと生き残り殺されるのが嫌で敵に尻尾を振ったいやな奴と思ってばかりいたが、かなり見方を変える必要がある。
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