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「大脳に微かな発火」   

2016年08月04日 ナビトモブログ記事
テーマ:俳句ポスト投稿

 俳句集団「宇宙(そら)」は、2015年9月29日、津軽の地に誕生した。

 今のネット社会を踏まえ、俳句作りの研鑽、活躍の場は、専ら「俳句ポスト365」への投稿による。

 「俳句ポスト365」は、愛媛県の松山市が運営する俳句の投稿サイトである。その選者は、TBSで木曜日放送のプレバトでお馴染みの、当代超一流の俳人、夏井いつき先生だ。

 日本全国広しと言えども、俳句作りの学びの場として、「俳句ポスト365」→夏井いつき先生→プレバト→「俳句ポスト365」→夏井いつき先生→プレバトといった、言わば循環学校に勝るものはない。

 津軽わさおのこれまでの人生による経験則が、そう言わしめる。だから、俳句集団「宇宙(そら)」は、「俳句ポスト365」への投稿によって、日本全国を視野に入れつつ、挑戦しているつもりである。


 「俳句ポスト365」の第149回 2016年6月9日週の兼題は、「月見草」だ。

 俳句集団「宇宙(そら)」のメンバー5人による「月見草」に対する投稿の入選結果は、次のとおりである。

 月見草龍飛ぶ崎に風よけて   人選  津軽わさお  

 被曝せし月見草やなにもかもが   並選  津軽ちゃう    

 三津浜や船乗り送る月見草  並選  津軽まつ   

 月見草乙女の像を仰ぎ見る   並選  篠田ピンク  

 水郷の女舟を仕舞いて月見草   並選  野々原ラピ  

 「俳句ポスト365」では、全体3,000句程度の投句に対し、入選が「天、地、人、並」に分かれる。入選の「天、地、人、並」の内訳は、各回、天の俳句1句、地の俳句9句のほか、大体、人選の俳句200句、並選の俳句300句だ。

 今回の俳句集団「宇宙(そら)」による「月見草」に対する投稿の入選結果は、言わば、人選の1句は、上位210句内の句、並選の4句は、その下の300句内の句である。まあ、それでも、3,000句中の堂々の入選句だ。


 
 「俳句ポスト365」においては、各回の月曜日から金曜日までのすべてが勉強になる。そのうちでも、とりわけ金曜日発表の天の俳句1句、地の俳句9句及び夏井いつき先生の講評が大変重要だ。その中から、自分の俳句作りとの関連で、何を学ぶか。

 今回の地の俳句中で極めて勉強になる一句と夏井いつき先生の講評を以下に掲げる。

 大脳に微かな発火つきみそう   地選  酒井おかわり         

 「つきみそう」という美しくもあり、妖しくもある花を見ていると「大脳」の中のどこかが「微か」に「発火」していることに気づくというのです。詩的感覚のみでできている句ですが、「つきみそう」という存在の不思議は、詩人たちの脳をこんなふうに刺激するのだなあと、妙に納得した次第です。

 この夏井いつき先生の講評を踏まえ、俳句作りの側に参考となる点を想像しつつ、以下に記させていただく。もって、自分の俳句作りの参考に資するものである。

 まず、兼題の「月見草」については、その説明に曰く。

月見草(夏の季語)アカバナ科の越年草。北アメリカ原産で、19世紀半ば日本に渡来した。夕方、細い茎に白色の四弁の花を開き、朝方には閉じる。野生化はせず園芸用として栽培されている。待宵草のことを呼ぶ場合もあるが、本来は別種である。

 付言するに、月見草は、花が咲き始める夕方には白色をしているが、花が萎む翌朝には薄いピンク色になり、最後は赤紫色になって萎む。

 つまり、「白い花で時間とともに色を変えていく、いかにも儚げな花であ」り、「美しくもあり、妖しくもある花」である月見草を見ていると、掲句の作者は、「大脳」の中のどこかが「微か」に「発火」していることに気づくという。

 この点に関し、夏井いつき先生は、詩的感覚のみでできている句だが、「つきみそう」という存在の不思議は、詩人たちの脳をこんなふうに刺激するのだなあと、妙に納得した、とおっしゃる。

 残念ながら、津軽わさおは、月見草について、「大脳に微かな発火」などといった脳の刺激を受けなかった。が、今回、掲句及び夏井いつき先生の講評を拝見し、俳句の作り方として、このような詩的感覚のみでできている句を作ってもいいのだ、と分かった。 

 詩的感覚のみでできている句を作るのは、なかなか難しいのだろうが、今回の言わば新発見を大事にしていきたい。



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