日暮れて道は遠し

紙のにじみ止め 

2013年12月07日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

水彩用の紙には、あらかあじめにじみ止めの処理が施されていて、水彩絵の具が紙の繊維を通してにじんで拡散してしまうのを抑えています。にじみ止めの液体をまんべんなく塗布してあるわけです。この用途の液体は、ドーサとかサイジングリキッドなどと呼ばれていて、市販品がいくつかあります。水彩画を描いていて、紙の中へ絵の具がにじんでいくとか、吸い込まれるという現象がときどき起きます。この状態の紙では、絵の具がすぐ吸われてしまうので、混色やにじみやぼかしがむつかしくなり、また発色が充分に得られず、なんとなく色合いがくすんだ感じになります。これをドーサが抜けてしまったとか、紙が風邪を引いたとか表現することがあります。ドーサ液が効かなくなっているためです。もちろん紙の繊維を痛めるような、硬いものでこするなどの動作で、にじみ止めの作用がなくなってしまいます。また長期間、水彩紙が空気中にさらされているとドーサは抜けやすくなる傾向があります。四隅とか水が滲みて透き通ったようになるのはこのためです。水彩紙の保存は、湿気の入らないように樹脂製の袋などに入れておくのが得策ですね。画材としてドーサ液を入手できますが、日本画で使われることがほとんどで、洋画(水彩画)ではあまり使われていないのが実情のようです。でもおかしいなと感じたら、ドーサ液を何べんかに塗りなおすと、もとの弾いた感じが戻ります。(強く塗りすぎると、弾いてしまい描きにくいです)活用されてはいかがでしょうか。(注)このドーサ液の成分は、紙の目止めの作用を持つ膠の成分と、膠が水で溶け出さないように固定する明礬の成分の混合液です。にほんブログ村

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