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2017年10月29日 外部ブログ記事
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 「声の道場」山村庸子著


 観世流(梅若)女性能楽師の山村さんは「声の道場」を主催し、講演・指導を行っている。確かに能面を付けたシテ役の声が大きな能楽堂のどこにいてもよく響き聞こえる。一方、講演会等で話を聞きに行っても声が響かず何を言っているのかわからないことも多い。特に年を取ると息が細く、声がこもり、相手に伝わらないことも多い。政治家の皆さんは選挙になると大きな声を出しすぎ声帯を痛め声が出なくなることもある。

 声の出し方、伝え方を複式呼吸で正しく行うと、声が響き、声帯を痛めることもないという。犬に「まて!」と発しても言うことを聞かなかったご老人が、ボイストレーニングを受け、「まて!」と発すると、声が響き、動物にもよく伝わったという報告もある。これは何を意味しているのだろうか。声が息に乗り発せられると響いて聞こえるのだという。「心に響く声を、心に届く言葉を」指導するのが山村流のようである。

 確かに最近はPCやスマホの利用で「会話」する機会が極端に減っている若者が多いように感じる。大きな声で議論したり、会話することがダサいことのように思われている。また日常生活の中で姿勢が悪い人も多く、特に椅子生活に慣れ、畳に正坐することはほとんどない。正しい複式呼吸は体内の空気をすべて吐き出したの後、腹に一杯の空気を吸い込むところから始まる。力のある声を出すには丹田に息を詰めることが重要だ。

 正しい発声のためには、姿勢を正し、顎を少し下に下げ気道(息の通り道)を開き、背筋を延ばし丹田から出る息を声帯にあて息に声を乗せることが重要だという。息の乗った声は響きをもって伝わる。心に響く声や言葉はこのような事前準備が大切なのだという。今日の発表会でも心したいと考えている。また、人前で話しをするときにも口先だけで話すのではなく、心から声や言葉を伝えたいと思っている。日々是好日。

 

 

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