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慶喜
日本人の「言霊(ことだま)主義」
2019年01月04日
テーマ:テーマ無し
江戸時代6(日本人の「言霊主義」)
☆日本人は昔から言葉に霊が宿る(言葉には霊力がある)と考えてきた
*祝福を述べれば幸福が舞い降る
*呪詛を述べれば不幸が襲いかかる
☆「あってはならないこと」や「起こってほしくないこと」
*口にしたり議論したりしてはならないという無意識の心理に縛られている
☆日常生活で、口にするのは「縁起が悪い」と忌み嫌われた
☆政治の世界においても同様でした
☆大東亜戦争時、作戦前に参謀や将校
*「失敗する?」とか「敗れた場合」を口にすることは許されなかった
*陸軍では多くの無謀な作戦がとられ、兵士が飢えで苦しんだ
*日本の参謀では、作戦通りに進まなくなった時のための備えがなかった
☆終戦間際ソ連の軍隊がシベリア鉄道を通って続々と満洲境に集結
*普通に考えれば、満洲に侵攻する準備であるとわかる
*日本の関東軍は「ソ連軍による満洲侵攻」に何の対策も講じなかった
*終戦直前に、ソ連軍により、満蒙開拓団の民間人から多くの死者を出した
*武装解除した関東軍の兵士60万人近くが捕虜となリシベリアに送られた
☆現代での日本の「言霊主義」の弊害?
*世界の多くの国の憲法に書かれている「緊急事態条項」が日本にはない
*国会で議論さえも行なわれていない
*「最悪の事態が起こるかもしれない」という想定での議論が避けられている
*大規模な原発事故に備えてロボットを導入しようという意見、
*「原発に大規模な事故を想定することは許されない」という考えで、つぶされていた
☆「起こってほしくないこと」は「起こらない」と考えようとする「言霊主義」
☆我が国においては21世紀の現代にも根強く残っている
シーボルト事件と蛮社の獄
☆シーボルトが、「日本地図」の縮図をオランダに持ち帰ろうとした事件
*海岸線が詳細に描かれた日本地図は、国防上きわめて重要なものだった
☆この事件でシーボルトは追放、彼に関わった多くの日本人が処分された
*シーボルトは日本に滞在中、ヨーロッパの最先端の医学を多くの日本人に教えた
☆蘭学を学ぶ者たちの中に、西洋を敵視する幕府の姿勢に疑問を抱く者も現れた
☆蘭学を学んだことで政府を批判する勢力となった人たちが出た
☆批判を取り締まった言論弾圧を「蛮社の獄」
*渡辺華山や高野長英(シーボルトの弟子)の学者たちが切腹&殺されたりした
*西洋について詳しい情報を持った人物を粛清する行為
シーボルトが持ち出そうとした地図
☆「大日本沿海輿地全図」の縮図で、伊能忠敬が作った
*幕府は、蝦夷地の測量の必要性を考え忠敬がその任に就き、忠敬が蝦夷地測量の旅に出た
☆作成された地図により、幕府は海防および国防の上で大きな情報を得た
☆異国船を前に、幕閣が右往左往している時にも、こうした民間人が日本を支えていた
内憂外患、揺れる日本
☆外患では、異国船来航の事件が幕府を揺るがせていた
☆内憂では、国内的にも大きな問題がいくつも起こっていた
*毎年のように不作が続き、天保の大飢饉が起こった
*大飢饉は6年続き、日本の人口は全体の約4%(125万人)以上が減少した
*大飢饉の影響で、大坂でも毎日のように餓死者が約180人も出た
*儒学者の大塩平八郎は私財をなげうって、飢えた民衆の救済活動を行なう
*大塩平八郎は、幕府の怠慢な姿勢と、米を買い占める豪商に対して怒りを爆発させ蜂起した
*密告者のせいで乱はその日のうちに鎮圧された(大塩平八郎の乱)
*全国各地で暴動が頻発した
黒船前夜
☆アメリカの戦闘小型帆走船に乗ったジエームス・グリンが長崎に入港
*日本で幽開されていたアメリカ船員の引き渡しを要求する事件が起きた
*船員は蝦夷地沖で難破した捕鯨船の乗組員たち
*グリンは船員を解放しなければ、アメリカによる軍事介入をほのめかした
*幕府はその脅しに屈した形で、船員全員を釈放した
☆グリンは帰国後、アメリカ政府に建議書提出
*日本を外交交渉によって開国させること
*必要であれば『強さ』(武力)を見せるべき
☆アメリカは日本を武力で脅して、開国させる方針を決めた
グリンが解放した船員(ラナルド・マクドナルド)
☆マクドナルドは、日本に対する興味で、自らの意思で日本に密入国した
*彼は日本のために働きたいという思いを持っていた
*幕府によって捕らえられ、長崎に送られて座敷牢に入れられた
☆マクドナルドが聞き覚えた日本語を使うのを見た長崎奉行
*日本人通詞14人に英語を教えることを許す
*後にベリーとの交渉で通訳を務め森山、堀達は、マクドナルドの教え子である
☆マクドナルドの名は日本ではほとんど知られていない
*アメリカでは歴史上重要な人物として評価されている
黒船来航
☆オランダ商館長は、 一年後にアメリカ艦隊が日本にやってくるという情報を幕府に伝える
*幕閣らはその時にどう対応するかを議論するの結論は出なかった
☆ペリー率いるアメリカの軍艦四隻が浦賀にきて、武力行使をほのめかして、開国を要求した
*幕府は慌てふためぐばかりであった
*何の準備も用意もしていなかったからだ
*幕府も日本全体も混迷の時代を迎える
☆アメリカが日本に開国を求めた理由
*日本が捕鯨船の寄港地として重要だったから
☆ペリーは日本に来る2年前日本遠征を海軍長官に提出している文章
*日本人は蒸気船を見れば、近代国家の軍事力を認識するはず
*中国人に対したのと同じように、恐怖に訴える方が、友好に訴えるより有効である
☆アメリカ艦隊はいつでも戦闘を開始できる状態であった
*ペリーは日本遠征が決まった時から、日本人の性質を徹底的に研究していた
アジアやアフリカ諸国の状況幕府も把握していた
☆幕府は、清がイギリスにアヘン戦争で敗れ、香港を奪われたことも知っていた
☆幕府は50年以上、何もしなかったのは、日本人の「言霊主義」にある
☆太平の眠りについていた日本という国家
*これ以降、無理矢理に国際社会に引きずり出される
知識・意欲の向上目指し、記事を参考・引用し、自分のノートとしてブログに記載
出典内容の知識共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介しました
☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
詳細は、出典記事・番組・画像で確認ください
出典、『日本国紀』
日本人の「言霊(ことだま)主義」
(ネットより画像引用)
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