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人生いろは坂

牛肉問題 

2011年08月05日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



 「いのちの食べ方」と言う映画を観たことがあるでしょうか。この映画には様々に残酷なシーンが
登場します。わけても牛の屠殺(とさつ)シーンは実に残酷です。

 屠殺場に送られた牛は、殺されると言うことを既に予感しているのでしょうか。電気ショックを
当てられ殺されるのですが、その設備の中になかなか入ろうとしないのです。さんざんあがいたあげく、
無理矢理押し込まれ、額に電気ショックを当てられ全身痙攣しながら息絶えていくのです。

 大きな体がショックで痙攣する様は映画だとは言え残酷です。殺された後は様々な部位に切り刻まれ
肉の固まりとなっていきます。実は、私達が口にしている生きものは、形はどうであれ同じような
殺され方をしているのです。

 江戸時代、四つ足の動物は忌み嫌われ食べられることはありませんでした。仏教上の教えからでした。
従って、牛や馬は農耕の助けや運搬に使われるだけで飼われていた頭数も限られていました。

 しかし、今やその頭数は莫大な数に上っています。それら大半が農耕や運搬ではなく、食に供される
目的で飼育されているのです。飼育方法も非常に合理化され、更に言えばエサは草だけではありません。
大量の穀物が使用されているのです。その穀物の多くはアメリカなどからの輸入品です。

 そして肉類を大量に食べ始めたのは戦後アメリカナイズされた生活が広く普及し始めてからです。
栄養学なるものが広く普及し、肉類や牛乳などが健康食として推奨されて来ました。

 しかし、肉や牛乳が本当に必要なのでしょうか。私達世代のものが育ち盛りの頃、牛肉はおろか
鶏肉でさえ口にすることはありませんでした。更に言えば学校で出される脱脂粉乳以外、牛乳なる
ものを口にすることはありませんでした。

 余談になりますが、私は未だに牛乳を飲むと腹具合が良くありません。消化不良を起こすからです。
私達世代で牛乳を口にすることなく大きくなった世代は、牛乳の消化酵素なるものが足らないのだと
言われています。

 牛乳は子どもの成長に必要なカルシウムを大量に含んでいると言われ、戦後もっとも多く食された
ものの一つです。確かに今の世代に比較すれば身長こそ低いですが、がっしりとした骨格は現代っ子
のひ弱な骨格に比較して遙かに頑丈です。

 牛乳を飲まなかったからと言って成長には関係ないようです。ましてや牛肉を食べなかったからと
言ってタンパク質不足などと言うことはありません。

 今、世情では牛肉の放射能汚染が問題視され大騒ぎになっています。汚染が問題なら食べなければ
良いのです。ただ困るのは生産者の方々です。

 肉類に関しては、今までにも様々なことが原因で大騒ぎになってきました。BSEと言われている
狂牛病の問題、宮崎県で被害が広がった口蹄疫の問題、未だ恐怖は去ってはいない鳥インフルエンザ
の問題、生肉のユッケで問題になった腸管出血性大腸炎の問題など悩みは尽きません。

 こうした病気が流行するたびに肉類は問題視され、場合によっては動物が大量に処分されてきました。
あたら貴い命が消されて来たのです。

 動物の飼育にはアメリカの穀物が大量に使われています。一方、アフリカでは干魃や内戦で難民と
なった人達が栄養失調でたくさん亡くなっています。これら動物に与える穀物があれば何人の命が
救えるのでしょうか。

 アメリカ合衆国政府の政策によって手篤く保護された農業生産物は半ば独占価格のように穀物
メジャーが価格を決め高く熟れるところに大量に流しています。その受け皿が日本などの酪農業
なのです。高い穀物を買って肉を作ることが理にかなった方法なのでしょうか。

 また、これら穀物の主要な部分を占めるトウモロコシは遺伝子組み替え作物が中心だと言われて
います。大量に作付けするため畑では除草剤が使われています。その除草剤に負けない穀物が遺伝子
組み替え作物なのです。

 アメリカの大手穀物メジャーと除草剤などを開発し売っている会社はモンサントなどと言う巨大な
化学会社なのです。ドクロマークを呈したいような会社なのです。

 私達の食生活はいつの間にかアメリカの穀物生産の主要な消費先に組み込まれているのです。
食べる食べないは個人の自由ですが、このような危険なものを食べたいと思いますか。

 また、放射能が問題視されていますが、私達は放射能だけでなく気が付かない間に除草剤や農薬など
もっと危険なものを口にしてきました。放射能の危険を問題視するなら、これらの危険物も合わせて
考えていく必要があるのではないかと思います。

 家畜の飼育に当たっても抗生物質など多くの薬物が使われていることをご存じでしょうか。これらは
人間に抗生物質が効かなくなったり、環境ホルモンとして作用するものなど多くの問題を内在しています。

 私達は経済という魔物に取り憑かれ、その上、飽食の中、知らぬ間にとんでもないものまで食べて
います。これで健康が維持されるとはとても考えにくい状況にあります。特に問題視すべきは成長期に
ある子ども達の事です。もう一度、食べると言うことは何なのかという事から考え直してみたいと
思っています。

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