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季節の移ろいの早いこと____民話「冗談のお願い」 

2021年01月13日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



7時前に起き出したら、お日様が半分顔を出していたので、急いでカメラを向けました。まあ、お日様の昇る位置が、スカイツリーからこんなに離れた。たった13日でこんなに左へ動いていた。
時の移ろいの早さに、何か妙に感動していました。
でもそれは私たちの寿命が日々へっていくわけで・・・・


正月は冥土の旅の一里塚 めでたくも有りめでたくも無し


時間がもったいない気もしますけど、いやいや、寿命は知らされていないのだから、与えられた生を全うするだけでしょう。死ぬまで生きますよ。


勝手にまだまだ生きる気になって、九十代は面白そうだと思っています。


昨日収録した民話を一つご紹介しましょう。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




冗談のお願い


むかしむかし、あるところに、仏さまを一生懸命に拝んでいるおばあさんがいました。
 おばあさんは、毎日の様にお寺にお参りしては、
「ナムアミダブツ、ナムアミダブツ・・・」
と、拝んでいます。
 そのうちにおばあさんはすっかり年を取ってしまったので、近頃は早く極楽からお迎えが来ないかと、そればかり考えていました。
「ナムアミダブツ、ナムアミダブツ。仏さま、わたしはもう年で、これ以上生きていても仕方がありません。どうぞ一日も早く、わたしをお迎えに来て下さい」
 さて、それを聞いていた、お寺の小僧(こぞう)さんは、
(あんな事言ってるけど、本当に早く死にたいのかなあ? よし、一つ試してやろう)
と、思いました。
 そこである日、小僧さんは仏壇(ぶつだん)の後ろに隠れて、おばあさんの来るのを待っていました。
 やがておばあさんがやって来て、いつもの様に拝みます。
「ナムアミダブツ、ナムアミダブツ。どうぞ早く、わたしを楽にして下さい」
 その途端、小僧さんが仏壇の後ろから言いました。
「よしよし、そんなに言うのなら、明日迎えに来てやろう。望み通り極楽へ行って、ゆっくりするがよい」
 さあ、それを聞いたおばあさんはビックリです。
「いえ、いえいえいえ、わたしはまだ、生きていとうございます。お迎えに来るのは、うーんと、うーんと、先にして下さい」
 おばあさんはたたみにおでこをこすりつける様に、何度も何度も頭を下げました。
「まだ死にたくないのなら、なぜそんな事を頼むのじゃ?」w
「いえ、その、あれは、ほんの冗談です。さっきのお願いは取り消しますから、どうぞ長生きさせて下さい」
 おばあさんはそう言うと逃げる様にお寺を出て行き、大きくため息をつきました。
「やれやれ、この仏さまは、何と耳が良いのだろう。これじゃ、うかうかと、お参りも出来ないねえ」


 それからおばあさんは、二度とお寺には来なかったそうです。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


楽でない暮らしを続けてきて、老いても楽では無くて、早く極楽に行きたいと本気でお願いしたのだけど、願いが叶うとなったら、急に長生きしたくなった。
どちらの気持ちにも嘘はない。


笑いながら納得できるお話でした。


私は死ぬまで、本気で生きてやるわ。






さて、22日放送のお話を決めなくちゃ、テレワークに忙しい婆は幸せです。

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