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阿波の局のブログ
〈信仰体験〉「移植片対宿主病(GVHD)」と歩む 自分にできること 抜粋
2022年11月21日
テーマ:テーマ無し
🌟 “治してほしい”ではなく“治すんだ!”との祈り【福岡県大牟田市】野田竜矢さん(34)壮絶ながんとの闘い治療を終えた後も不安が尽きない。? 18歳「急性骨髄性白血病」を発症骨髄移植で一命を取り留めた合併症や母の死に直面人生の絶望を味わう。そんな時、信心と出あい、“希望”を見いだした。今は感謝の人生を、真っすぐ歩んでいる。? “普通の幸せ”を思い描けなくなった明るくて、目立ちたがりの性格。両親の愛情を一身に受けて育ち、高校では吹奏楽部で全国大会に出場。卒業後は公務員を目指し、専門学校へ進学した。 ? 2006年(平成18年)6月、体調に異変を感じた。口内炎が治らず、倦怠感が続く。高熱を発し病院へ運ばれた即検査入院告げられた病名は「急性骨髄性白血病」頭の中が真っ白になった。 ? すぐに抗がん剤治療が始まった。副作用で髪が抜け、気持ち悪さで眠れなくなる。幻覚にもさいなまれた。半年間の治療数値は正常になったが6カ月後に再発? 残された治療法は骨髄移植。幸い、母親の型が合い、移植することができた。 治療の苦痛は想像を絶した学校は中退学ぶことも働くこともできず、病院と自宅を往復する日々。同級生の活躍結婚という話が、嫌でも耳に入る。周りがキラキラ輝いて見えた。? いつの間にか22歳に。自分の時間だけが止まっている“俺は、このまま死んでいくんだ……。死ぬ前に、人が驚くことをしたい” 向かった先は、地元で有名な、風変わりな店長がいるという“おかまバー”。震える手で店のドアを開ける体格のいい、ひげ面のおじさんと目が合った。 ニヤッと一瞥すると、オネエ言葉で「あなた、いいじゃない」? “何か”を感じたのか、「あなた、何もしてないでしょう。ここで働きなさい」思わず「はい」と返事をしてしまった。? 翌日から店にひげ面の店長は話し上手で聞き上手。優しくて懐の深い人だった。 “もう少し生きてみよう”。そう思い始めた矢先、最愛の母が亡くなった。 泣きながら店長に、やり切れない怒りをぶつけた。 ? 「何で、自分ばかり、こんな目に遭わないといけないんですか!何のために僕は生まれてきたんですか!?」 店長は黙ってうなずき、目を真っすぐ見て、語りかけた。 「私は創価学会員なの。この信仰を貫けば、宿命を必ず転換できるし、あなたは絶対に幸せになれるわ」 ? “幸せになれる”。その一言が冷え切った心を温めてくれた11年1月に入会題目を唱えると、不思議なことがあった。接客中、相手が求めている言葉や飲み物、“間”に気付けた。 ? “この信心はすごい!” 多くの経験を積みたくて、店をやめ、建築業や飲食店に勤めた。“働くこと”さえ奇跡だと思っていたいつしか“やりがい”を求めるように。変化に驚き、ワクワクした。 ? 一方、病の影がちらついた。 ステロイド治療の影響で両膝の骨が壊死、自家移植した。肺気胸を何度も起こし、入退院を繰り返す。 移植後に起こる「移植片対宿主病(GVHD)」の不安に駆られた。生着したドナーの細胞が、患者の体を他人と認識して起こす免疫反応。約4割に発症するという。“頑張っても、いつかまた倒れてしまうかも……” 誰にも言えない孤独。支えてくれたのは学会の同志だった。? 深夜、仕事から帰るドアノブに袋が掛かっていた。手製のジュース、おにぎり、ある時はギョーザ手紙が入っていた。婦人部(当時)の方からだった。会合にも誘ってくれた。 ? “なぜ、僕にこんなにも尽くしてくれるんだろう” ある時、理由を聞くと婦人部の先輩は野田さんと同年代の息子を事故で亡くしたことを打ち明けた「自分が大変な時に、たくさんの同志が話を聞いてくれたの。隣で時間を過ごしてくれた。だから、今度は私がって」涙があふれる。慰めや同情ではなく、同苦。悩んで立ち止まるたび、一歩踏み出すまで祈り待っていてくれた。 ? 「目に見える結果を求め、分かりやすい方法に飛びついてた。そのたびに失敗先輩は“祈る”ことをたたき込んでくれた。『願兼於業』の法理を通して、『私たちは今の悩みを願って生まれてきたから、必ず乗り越えられる』まずは祈る“治してほしい”という“お願い”が、“治すんだ!”との決意に変わっていった」? 本年初頭から、せきが続いた病院で検査すると、右肺がほとんど機能していない慢性GVHDの症状だった。ステロイド剤を毎日服薬する「病気だから不幸なのか。決して、そうではない。病に負けて、希望を失ってしまうから不幸なんです。広布の使命を忘れてしまうから不幸なんです」 池田先生の言葉があったから前を向けた。? 父や友人ら5人を入会に導いた入会して、二つの大きな願いがかなった。 一つは夢が見つかったこと。 知人の紹介で老人ホームで働いた際、厨房の仕事を任された。作った料理を食べた時の利用者の笑顔調理師免許を取得昨年、給食センターに転職飲食店を開店するという夢に向かって努力している。? 二つ目は、結婚できたこと。 相手は高校の後輩、好恵さん。野田さんのこれまでの苦労をうわさで聞いてきた「夫は今も病と闘っています。なのに自分が大変な時でも人のことを考えています。家では、たくさんの友人の名前を掲げて、幸せと健康を祈っています。そんな夫を尊敬していますし、それが信仰の強さなのだと感じるんです」 ? いつも仕事に学会活動にと、全力な夫の健康を好恵さんも祈念している。最愛の妻に感謝して、野田さんは祈りに誓いを込める。 ? 「病を恨み、自分の人生を恨んできました。いつも“死にたい”と思っていました。今は違います。“生き抜くんだ”って決めると、希望が湧いてくる。病があるから真剣に祈ることができる同苦できる。病という自分にしかない“武器”に感謝して、一人でも多くの人と一緒に幸せになっていきたい」? 「創価学会の信心は“おすがり信仰”じゃなくて、決めて祈って動く。その中で、自分が変わり、祈った以上の自分になれるんです」? 「地域の同志が信心の基本を、苦難を乗り越える喜びを教えてくれました」
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