モノローグ

懲りない欲張り旅 

2024年04月10日 ナビトモブログ記事
テーマ:旅行

あるイベントに参加できることになり、長崎へ行く事になった。
だけど今回は、都合で1泊しか出来ない。
ならばその為だけにのんびり行くのもいいと思ったのも束の間、せっかく長崎まで行くのだから、それだけじゃあもったいない!
また長崎へ行けるとは限らないのだから、行きたい所は行っておこうと欲が湧き上がる。
まったく懲りないなぁと自分に呆れながらも計画を立て始める(笑)

観光に使えるのは出発日から翌日午前中までの1日半だから、有効に使いたい。
長崎行の飛行機の始発は羽田7時5分発。
行きの始発便に乗るためには、始発電車では間に合わない。
何せ当地から羽田空港までは電車を上手く乗り継いでも2時間半はかかるのだ。

滞在時間は減らしたくないので都内に前泊する事も考えたが、土曜泊の上インバウンド需要拡大の影響で、都内のビジネスホテルは素泊まりでも高額だし予約もいっぱいだ。
車なら羽田空港に2日間駐車しても駐車料金は普通車で3000円余りだから、車で羽田まで行く事にした。

その日は日曜の早朝という事もあり、道路が空いていて何と空港まで1時間余りで到着。これは嬉しい誤算だ。
空港で朝食を摂り、余裕をもって搭乗手続きをしていざ長崎へ!

長崎ではレンタカーを手配していたので、車で移動。
最初に向かった先は長崎平和公園だ。
広い公園内に、あの有名な平和記念像が大きく静かに聳えていた。
他の観光地よりも訪れている人は少ないが、海外からの観光客も来ていて、その中の欧米人らしき一人の女性が、原爆の被害の解説を刻んだ碑を読んで涙していた。
その姿に感動し、ここを訪れてくれてありがとうと心の中で叫びたい気持ちになった。
世界中の人々にこの惨状を知ってもらい、原爆を廃絶してもらいたいと切に願う。

高校の修学旅行で行った広島の原爆記念館で、原爆の恐ろしさは理解していたが、ここ長崎原爆資料館でも改めてその惨状を見ると目を覆いたくなる。
重い気持ちを持ったまま公園に戻ると、まだ咲き残っている桜や、色とりどりに咲いているサツキなどの花々が、優しく癒してくれた。

その後浦上天主堂まで歩き、教会の前に着いたのがちょうど12時。
調べて行ったわけではないが、待っていてくれたかのように鐘が鳴りだした。
教会の外観は美しいが、ここにもキリシタン弾圧と原爆の爪痕が残されている。
悲惨な過去の上に今がある事を改めて思う。

昼食は定番の長崎ちゃんぽんをいただき、その後少し長崎の街を散策してからグラバー園へ。
ここは40年以上前に一度来た事があり、その時は延々坂(階段?)を上った記憶があるけれど、今は動く歩道があって一番上まで楽に行けた。
高台から見下ろすと長崎港には大型客船も停泊していて、午前中とは真逆の華やかな世界が垣間見える。
チューリップも満開で、園内の花々が春を明るく彩っていた。

ここから稲佐山中腹にあるホテルに向かう。
歩いても車でも、やっぱり長崎は坂の多い街だ。
歩き疲れた足をゆっくり温泉で癒した後は、悩ましいバイキング夕食タイム。

年齢とともに食べる量も減ったので、バイキングでなくてもいいのだが、コスパが良いのでつい食事付きを選んでしまった。
レストランに向かうまでは今度こそ量を決めて食べよう!と思っていたけど、目の前の料理を見ると、程々にしようと思った気持ちなどあっという間にどこかへ飛んでしまう。
値段の割には料理の質も良いので、今日ぐらいはいいでしょと目先の欲に負ける。
食べてから後悔する、この繰り返しを何度やってきたことか…。

部屋からも長崎の夜景が楽しめたし、最上階の露天風呂は前に遮るものは何もなくて、正に空中露天風呂!
満足のいくホテルだった。

翌朝は西彼杵半島の西側の海沿いを走り、「遠藤周作文学館」や「沈黙の碑」に寄った後、大村湾方面に向かい、西海橋公園にも寄ってみた。
桜は既に五分散り?だったからか日本人はほとんどいなくて、観光バスが次々到着したと思ったら、降りてきたのは中国人のツアー客で、西海橋は中国人だらけになった。

予定通りイベントに参加して長崎空港から最終便で羽田に戻り、夜の高速も空いていたので時間がかからずに自宅に着いたが、それでも日付が変わっていた。

1か所に時間をかけてゆっくり回れば、また違った景色が見られたかもしれない。
だけど今は欲張りに徹するのも悪くない。
何れ欲張りたくても欲張れない日がくるだろうから。

※写真は平和記念像とグラバー園からの眺め



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長崎への旅

onさん

お疲れ様でした。
ぼくも長崎はとても魅力的なところです。
何年か前に天草に行ってから
島原天草一揆のことを知り
原城に行きました。
それ以来天草のキリスト教教会を回ったり
平戸島のキリスト教教会を回ったりしました。
そしたらその後「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界遺産に登録されました。
世界遺産に登録後1度だけ行きましたが
まだまだ行ってみたい所です。

2024/04/19 09:06:04

豪華客船?

星あかりさん

こんにちは。
長崎は、高校の修学旅行で訪れたところなので、グラバー園は坂登った覚えがあります。
今は動く歩道で行けるんですね〜。
平和公園や浦上天主堂、西海橋も懐かしいです。

そういえば長崎港の大型客船、トラさんの乗ったダイプリだったりして?
(;・∀・)

遠藤周作と言えば、沈黙の舞台になった五島列島に、いつか行ってみたいと思ってます。

2024/04/11 14:04:33

お疲れ様でした

来音さん

そうですよね。何度もいけないと思うと、色々と
頭の中をめぐりますよね。
朝早くからお疲れ様でした。

最終的には「良かった」と思えれば、OKだと思います。(^^♪

2024/04/10 21:55:58

沈黙の中の

fossileさん

言葉で言い尽くせない現実もあることだろうけど
弾圧、原爆、バイキングも悲惨な過去ってことでしゃあない
歴史、経験に学ばないのが人間んなんでしょう
それでも何か少しずつ良い方向に進化したのでしょうね。
そう、でないと先は絶滅しかない笑

「遠藤周作文学館」いいなあ、行ってみたい。

充実の旅でしたね! お疲れ様

2024/04/10 20:15:23

こんにちは、あおばといいます。

あおばさん

莉梨さん、はじめまして。
長崎の旅の日記、拝見させていただきまして、ただ感心するばかりです。
今できることは、今できるうちにかなえておく。
ぜひ、その思いは一生涯持ち続けてくださいね。
私は、今までできていたことができなくなってしまったことを、
今でも受け入れられずに不安症になることがあります。
それでも、今の自分を受け入れてくれる環境がきっとある、そう信じて過ごす日々です。

2024/04/10 17:30:43

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