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夫婦 

2011年12月17日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



 

 

 

 

 

 
つい先日、冬らしくない景色なんてタイトルをつけたばかりだが、冬将軍様にゴメンナサイと言わなければならない。今朝の氷点下8℃には震え上がった。同じ温度でも、例えば風速1mで体感温度が1℃下がるというが、今朝はそれほど風が吹いていないにもかかわらず、小鳥に餌をやる為に外へ出ると、顔がピリピリして痛いほどだった。小鳥を呼ぶ口笛もうまく鳴らないほどで、早々に急いで部屋に戻った。
 
今日は、車の整備点検のため一年に一度 上田市 にあるフォルクスワーゲンまで行く日だ。上田まではちょうど一時間、二人でドライブを楽しむうってつけのチャンスに違いない。
家を出てすぐにパノラマラインを通るが、左右にゴルフ場のコースがあり、そこを通り抜けると左手に浅間山が姿を現す。周りはキャベツ畑だ。収穫を済ませた畑は黒い土が現れているが、今日はその上に雪があり、黒い肌が少し見え隠れする風景は寒々としている。車を降りてカメラを構えてもピーンと張り詰めた空気が肌を襲い震え上がる。
 
浅間山も、その反対側の四阿山も白い雲に覆われていたが、空はくっきりと青く、澄んだ空気が何とも言えない雰囲気を醸し出している。ほとんど車の通らない道路は冷たく凍りついていた。
こんな日の運転は慎重にしすぎるほど慎重にしなければならない。そう思っていた直後に猛スピードで追い越していった他県ナンバーの車がいた。自分の若い頃を思い出しながら、自己のないことを願った。
 
この世に生を受け生存している人の数は正確には分からないが、その一人一人はまったく違った生き物である。誰一人として同じ人間はいない。生活していく中で不思議な関係をもつ人たちを見ることはしばしばあるが、「夫婦」という間柄もその一つであるといつも思っている。
私たち夫婦も40数年間、さまざまな経験をしながら暮らしてきたが、いつの日かいまだに「分からない」と感じることがある。男と女は、まったく違った人種であると思っているが、数多く経験してきた人間関係の中で、これほど摩訶不思議な関係もあるまい。
 
老人の仲間入りをした私たちは、時折、見事なすれ違い会話を演じている。お互いに多少耳が遠くなっていることは確かだが、聞こえていないわけではないのに、見事に別々のことを話していることに気づき、苦笑いをしながら、むしろそのことを楽しんでいることも多い。これから先もおそらく完全に分かり合えるということはないと思っているが、この永遠のテーマは深く面白い。
 
代車を借りて佐久まで行く途中、 東御市 で東部青果という会社が野菜や果物を販売しているのを発見し、妻の見てみようの声に思わず駐車場へ進入した。ブロッコリー、ほうれん草などの新鮮な野菜と、箱入りのリンゴを買い求めたが、その価格は驚くように安価であった。今年はツルヤでもリンゴが安く、たくさんのリンゴを味わっているが、この地に暮らして美味しいリンゴがふんだんに食べられることが何よりも嬉しい。
 
いろいろな楽しい出来事の中でも、食事と買い物は、群を抜いている。定年退職し、四六時中一緒にいるとき、濡れ落ち葉の扱いを受ける、という話しがある。まったく分からなくもないが、月のうちの半分をアルバイトに出かけている私たちの現在の生活は、夫婦間の適度の距離があり、それがためにリズムのいい生活ができている。そして、たまに今日のような一日中一緒に過ごすという機会に恵まれることが、より多くの幸せを生んでいる。
 
人の人生は皆、一寸先は闇で何が起こるか分からない。私たちもいつどちらかが旅立ち一人になるか分からないが、人生の後半に来てお互いに健康であることを喜びしっかりと噛みしめている。
恐ろしいほど幸せな毎日を過ごしている二人は、これから先も、すれ違いを演じながら人生を豊に楽しみたいものだ。
 
 

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