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私家版・日豪の比較文化人類学　〜群れから抜け出した羊が見たもの〜

格安航空はもうコリゴリ！　

2012年03月04日 外部ブログ記事
テーマ：テーマ無し

　日本でもＡＮＡ系のピーチ・アビエーションが今月（２０１２年３月）から
格安航空・ＬＣＣで運航を開始。日本航空もオーストラリアのジェット・スターと組んで
７月に日本国内線に参入することにしていて、本格的な「ＬＣＣ時代」に突入しました。

　利用者本位のきめ細かなサービスに慣れて来た乗客にとって
ＬＣＣ機内での食事や飲み物が有料、預ける荷物は重量で料金に差が出る、
フライト・アテンダントは無愛想・・・・・・等々の様変わりに、
分かっていても様々な場面で憤慨、落胆している人が多いのではないかと思います。

　サービスにコストをかけないのがＬＣＣの信条ですから
サービスが悪いと愚痴を言っても始まりませんが、予約から搭乗、ルートなど
利用者にとって本当に腹立たしいことが多いものです。

　私たちはこの４月から３か月程の予定で日本へ一時帰国し、娘一家が暮らしている
ニューヨークへ遊びに行って孫にも会うという、ちょっと長めの旅に出るので、
格安のジェット・スターでオーストラリアと日本を往復することにして
航空機の予約など少しずつ準備をしています。

　私たちの留守宅は愛知県なので、中部国際空港に入るのが便利なのですが、
数年前からオーストラリアのどこからも直行便がなくなってしまいました。
現在は不便なゴールド・コースト空港から大阪か東京に入って名古屋に向かうか、
近くのブリスベン空港からならソウル経由などのルートしか方法がありません。

　インターネットで予約ができることは大変便利なのですが、
この申し込みの画面上での操作方法が複雑で分かりづらく、操作しているうちに
プッチンと来てしまいます。
例えば、日付を入力するのにカレンダーが表示されて希望の日をクリックするように
なっているのは良いのですが、最初表示される３か月以降の月を表示したくても
それが分かりません。
普通なら矢印のマークがあってそれをクリックすれば問題なく望みの月が出るのですが
その矢印がないのです。
仕方なく、表示の一番最後の日を選択して入力するなどしているうちに、どういう訳か
望みのカレンダーが表示されました。もうこれでプッチンですね。

　名前をアルファベットで入力する個所で、指示に従ってアルファベットで入力しても
何故か「アルファベットで入力せよ」と要求してきます。これは無視して次に進もうと
しても進むことができません。
こんなことでモタモタしていると「操作にもっと時間が必要か？」と聞いて来ます。

　このように利用者が戸惑う予約受け付けの入力フォームは
少しばかりお頭の弱い人が設計しただけのことで、必要な経費は変わらないはずです。
ＬＣＣの顧客を軽視した体質の象徴だと言えるでしょう。

　これは私のミスですが、イライラしながら予約を入れたので、
自分の名前のスペルを間違って登録してしまいました。
これはインターネットでは訂正できないので、コールセンターへ電話を入れたのですが
これがまた大変。
１０分、２０分待っても何回トライしても担当者につながりません。
その夜はあきらめて、翌朝辛抱強く電話を掛け続けてやっと訂正できたのです。

　この他にも嫌なことはいっぱいあるのですが、もうちょっとだけ。
料金は確かに普通のエアラインに比べれば割安ですが、
納得できないのは、早めに予約しておくと、同じ便が後になってセールで
もっと安くなることがあることです。これではチンピラのバナナの叩き売りじゃないですか。

　また、何とか記念と銘打って無料同然の料金でわずかの席を売り出すのも
品がありません。それだけ安く出来るのなら、通常の料金に反映して
さらに安くすれば良いではありませんか。
これも人寄せパンダを使うヤクザのやり口だと指摘しておきます。

　去年も同じ頃そのジェット・スターを使って日本に一時帰国したのですが、
ゴールド・コーストで出発が２時間遅れ、大阪から愛知県まで終電を気にしながら
たどり着きました。
帰りも大阪でまた２時間の遅れ。
少ない機体を最大限使い、予定変更が頻繁のＬＣＣ。
サービスの悪さだけならともかく、
事故だけはどうか勘弁して下さい。


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