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私家版・日豪の比較文化人類学 〜群れから抜け出した羊が見たもの〜
家系図と過去・現在帳
2017年01月06日
テーマ:テーマ無し
今、私は我が家の親類縁者の家系図と生(歿)年月日などの情報を
まとめた「過去・現在帳」のような記録作りを進めています。
と言うのは、私自身が齢を重ね、我が家と親類縁者とのつながり、
関係の覚えが不確かであることに気付き、私自身の認識を整理し、
子供らや近しい人たちにその概要を伝えておきたいと思い立ったからです。
私たちの生涯が血縁や縁者の流れの中でどの位置に居るのか、
また、どのような関係の人に囲まれて生きて来たのか、生きているのか、
それを知ることは意義深いことだし、
個々の人たちの生涯の立ち位置を後世の人たちに系統的に伝えることが
とても大切で、それに役立つと思ったのです。
私が小学生だった頃、今は亡き父が呼ぶので行ってみると、
古ぼけた紙に毛筆で書かれた古文書を大事そうに開いて
「これはな、我が家の祖先のことが書かれている家系図というもので、
これを辿って行くと、家の祖先の最初の人は○○天皇なんじゃ」と
もったいぶって教えてくれました。
その時私は事情が分からず、書かれた字も読めないので「へーっ?」と
思うだけのことだったでしょう。
最近になって、その家系図があることを思い出して開いてみたのですが、
両親の祖父母の代までは記録されていましたが、
それ以後は記述が途絶えていました。
私の父もせめて子や孫までの代の系図をまとめておいてくれれば
良かったのにと恨めしく思ったのです。
家系図と言っても様々な様式があるようで、いざ自分で作ってみると
なかなか難しいものです。
私の両祖父母から始まり、両親の兄弟姉妹、私の代の兄弟姉妹、
その子供や孫たちと5世代150年の100人余を繋ぎ、
婚姻関係も略しながら系図に入れましたから、図面は各々を結ぶ線が
とても複雑になってしまいました。
家系図は誰を中心にするか、どんな関係までを組み込むかによって
ずいぶん表記法が変わってしまいますから、ある程度原則を決めておくと
迷いません
また、最近の離婚の多さも家系図作りには厄介な問題です。
その経歴や子供関係を正直に正確に系図にすれば、
過去の不都合な事実があからさまになったりしますから、
どこかを省略するなどの工夫をすることも必要でしょう。
次に、「過去・現在帳」について。
普通、お寺や各家庭に保管されている「過去帳」には亡くなった人の
歿年月日と年齢、戒名、俗名などが記載されて法事などに利用しますが、
この稿の表題で言う「過去・現在帳」とは、亡くなった人だけでなく
今生きている人も含め、親類縁者の系図を補完する備忘録です。
そこには個々人の生年月日や祖父母とか甥姪など自分との関係、
さらに簡単な経歴なども書き加えておけば、後々貴重な情報源になると
思います。
ただ、家系図や過去・現在帳は大切な個人情報ですから
外部に出てしまうことのないように細心の注意をしなくてはなりません。
ともあれ、この家系図と過去・現在帳で、
ある時期私のような人間が先人として祖先にいたことを知ってもらい、
子や孫たちがさらに続きの世代を書き足して行ってくれれば、
どこかできっと嬉しく思うだろうと期待しているのです。
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