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人生いろは坂

自然の力 

2012年04月05日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



 猛烈な低気圧と化した春の嵐は想像を絶するような力を見せ付けた。台風の被害など余り受けた
ことのない我が家にとって久々の大きな被害だった。今まで倒れたこともない手作りの小屋が転倒し、
小さな耕耘機は覆っていたシート毎に転倒してしまった。

 近所の人の通報で知った山の畑の物置小屋は重いブロックの基礎ごと1メートルほど位置がずれて
いた。本来、小高い丘の斜面にある小屋としては風を受けやすい場所であり、何度かの激しい台風も
しのいできた小屋である。地を這うように低く作っている物置小屋が、かくも簡単に移動するなど
考えられないことであった。

 そして、ハッサクや夏みかんを保管している箱の覆いも完全に剥がれていた。針金で固定し重しを
乗せ多少の風の影響など受けないようにしていたのだが。

 このブログを書いている今(4月4日)も窓の外では時折、激しい風の音がしている。一昼夜経ても
なお風は治まりそうもない。

 この日(4月3日)瀬戸大橋線は岡山からの運行を止めていた。瀬戸大橋の橋脚上では走行出来なく
なった電車がお昼過ぎから7時間近く停止したままであった。通常であれば岡山と児島間は折り返し
運転となるのだが、この間も運行停止になっていた。

 恐らく走行中の転倒事故を考えてのことであった。余ほど従来にない強風だったのではなかろうか。
電車通勤していた人は夜遅くなって帰途に着いたようだ。

 さて、この台風以上に強風だった低気圧、偏西風の蛇行が原因らしい。日本列島まで大きくうねった
偏西風は本来なら北に押しとどめておくべき寒気を大きく南下させている。そこへ南からの暖気が流れ
込んだから一気に低気圧が発生した。暖気は冷えた空気によって一気に上空へ押し上げられ巨大な渦と
なった。巨大な空気の流れが渦となったのだ。

 台風とは全く構造の異なる空気の渦である。そして上空で冷やされた暖気は一気に凝縮し大量の雨を
降らせた。ところによっては雹となって降ってきた。まさしく春の嵐であった。この気象状態は当分の
間、続くらしい。その上、今年は冷夏になるかも知れないと言われている。冷害の対策が必要である。
日本にとっては政治的な混乱もあって国難とも言うべき時代にあるようだ。

 しかし嘆いてばかりはいられない。国難は今までにも幾度となくあり、先人達は逞しく乗り越え生き
抜いてきた。嘆くことなく、これが人生だと坦々と受け入れていく他はない。時は流れ自然は人の営み
とは関係なく移ろい行く。

 般若心経は今更ながら全てをズバリ言い表していてすごい。このような困難な時代にあってはもう
一度、般若心経の意味を噛みしめると良い。全ての出来事は生ずるべくして生じていることである。

 みなさんは毎週放映されているNHKの平清盛をどのように見ておられるであろうか。平安末期、
貴族と言われるごく一部の人達だけがきらびやかな生活を送っていて、大半のものは貧しい生活で
あった。蓄えなどおおよそ考えられないその日暮らしであった。

 薄汚れた体と着物は当たり前の生活であった。そもそも入浴などと言う習慣のなかった時代であり、
着物と言えば麻を中心とする粗末なものであった。そんな時代でも私達の祖先は「生(せい)」を
紡いできた。私にとって久々に見るリアルな映像を興味を持って見ている。

 こんな強風の中でも桜は花開き木々の損傷はほとんど見られない。これが自然の姿であり、自然の
たくましさである。自然の物は泰然自若とし人間の構築物のみが押し倒され、なぎ倒されている。

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