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北軽井沢 虹の街 爽やかな風

ティピー 

2012年04月10日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北軽井沢スウィートグラスにはティピーと呼ばれる施設がある。キャンプ場正面入口から入ると、すぐ左側にこの施設が目に飛び込んでくるという場所がその位置に選ばれているが、イベントハウスと呼ばれている施設の方角から設営されたティピー群を見ると、後ろにそびえる浅間山をバックにした独特の風景となり、スウィートグラスの大きなシンボルになっている。
 
ティピーは、アメリカインディアンのうち、おもに平原の部族が利用していた移動用住居の一種であり、もともとはスー族の言葉で住居(house)の意味を持つ。スー族を始め、カナダ南部、北米平原部、北西部の移動しながら狩を行う文化を持つ部族の野営用の住居であるティピーは、たいていの場合、太陽の昇る東向きに入口があり、テントと決定的に違うのは、中で火を焚くことが出来ることだ。しかし、平原部族は一年中ティピーで暮らしていたわけではなく、夏の間ティピーを使って移動狩猟をおこない、平原が雪に覆われる冬の間は、ウィグワムというアメリカインディアン部族の伝統的なドーム型住居を冬の村として生活していた。
 
長い間雪に閉ざされるスウィートグラスでも、このティピーは4月に設営され11月には解体される。昨年の3月に働き始めた私は、このティピー設営に参加するのは二度目である。いよいよキャンプシーズンが来たという雰囲気が盛り上がりウキウキした気持ちになるのは、私だけではない。ティピー設営に参加した管理棟の若いスタッフの頬も昂揚して、ほんのりと朱色に見えたのは決して気のせいではないだろう。
 
円錐型の美しいフォルムのティピーの組立は、最初に細長い3本のポールをロープで結び三角形の形に建て、その間に4本ずつのポールを置いていく。そして全体をロープで締め付けながらグルグルと巻き付けていくが、この様子が競馬場のパドックのようなので、「ハイ、次はパドック」といってその作業にはいる。あらかじめ測量したテント地の寸法を間違っていなかったら、この作業で骨組みは完成する。そして、ここまでに使用するポールの数は15本である。
 
その後、インナーと呼ばれている布をそのポールに縛り付け、入口の真後ろから円錐型のテントがくくられたポールを建て、左右にそのテントを入口方向に広げていく。建てられた6基のティピーには、インディアンの生活を思い浮かばせるような図柄が描かれていて、インディアンティピーの雰囲気がいっぱいに広がってくる。最後に室内の円錐部分の頂点から雨樋になる部品を取り付けて完成するが、この場所にティピーが完成すると北軽井沢の春が始まるのである。
 
浅間高原の躍動を発信し続けるパイオニア
人と人、人と自然の感動を発信し続けるパイオニア
モノ・コト作りのこだわりに誇りを持ち、文化を伝え続けるパイオニア
今を知り、未来への胎動を探求し続けるパイオニア
 
若いスタッフ達が、毎朝唱和すると聞いている北軽井沢スウィートグラスの企業理念が、ティピーの上を越えて雪を頂く浅間山に響き渡る。なんと素晴らしいことか。
 
多くの若い家族たちや、たまに見る老カップル、自然を求めてやって来る団体客もこの素晴らしい雰囲気の中で過ごした想い出は、きっと何時までも心の糧になるに違いない。
完成したティピーの側にいると、その中で火を熾し、焚き火を囲んでスローライフを楽しむ家族団らんの和やかな笑い声が聞こえてくるようだ。
そして、芽吹き始めた木々の梢では、小鳥たちの愛のハーモニーが響き、爽やかな風が通りすぎていった。
 
 

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