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北軽井沢 虹の街 爽やかな風
一年ぶりの再会
2012年04月12日
テーマ:テーマ無し
夜になってニュースなどで分かったことだが、今日は25℃を超えて夏日を記録したところもあったという。晴れわたった空の青は、あの厳しい寒さの中で見た青とは別のもので、少しもやっとした薄い青だった。カメラを持ってぶらりと外に出ると、知らず知らずのうちに足が勝手に進み始める。家の裏道を渡り森の中に入っていく。3年前のここで経験した初めての春、私は生まれて初めて蕗の薹を見た。その時、小さな水の流れの側で、落ち葉の中から力強く出てきた黄緑の蕗の薹は、少し雪の残る森の中でひときわ光り輝いていた。そして、私は、ただ「美しい」と感じた。
その初めての春は、以来、蕗の薹を探して歩きに歩いたのだった。食べられもしないほどの大量の蕗の薹を夢中になってとったことを思い出す。今朝、その蕗の薹を初めて見た場所に行ってみると、ポツリと一つだけ蕗の薹を見つけた。雪解けの水の音が聞こえ、緩やかな春の風が頬を叩くなかで、しばらくしゃがんでその蕗の薹を眺めていると、興奮の連続だった最初の春が思い出される。
蕗の薹との一年ぶりの再会は、とても嬉しく、暖かい気温の中ではっきりと春を感じたのだった。
ちょっとそのあたりまでと、歩き始めたがいつの間にかプリンスランド入口の池に辿り着いていた。びっしりと凍りついていた池の氷もゆるみ、鴨が二羽、薄く緩んだ氷をかき分けながら進んでいた。数羽のシジュウカラが近くまで来て、さかんに何かささやいている。誰とも出会わない静かな森で、不安を感じていた3年前が嘘のような自分がいる。森の中での生活がすっかり身についてきた。
小鳥のさえずりに合わせて口笛を吹きながら進んでいると、木の葉かなっと思わせるように一匹の蝶が舞い降りてきて、目の前の落ち葉の上にとまった。そして、カメラを構えて近づいても逃げない。そのとき、さっと風が吹いた。その風を、私は「春風トプー」だと思った。娘が幼い頃ラボテープの「春風トプー」を暗唱していたことを思い出させる雰囲気が漂っていたのだろう。
帰宅してみると、庭の薪割り作業場の雪が溶けていることに気づいた。除雪車がはねのけた雪は、オブジェのようにいろいろな形で残っているが、上についたカラマツの葉がまるで犬の毛に見える残雪があった。その他のいろいろな形をした雪の塊は、まるでオブジェのようだ。
順調に気温が上がり、雪がなくなる頃にはコゴミやたらの芽、ウド、コシアブラ、ノカンゾウなどの山菜を楽しめる。雪解けの春は一種独特の雰囲気がある。それは希望や夢が芽生える時を意味しているからかもしれない。
アルバイトで仕事をしていると、今日のような休日に散歩をしても、働いていなかった時の気持ちと大きな隔たりがある。それは、束縛された時間から解放されるという喜びを感じるせいかもしれない。働いた後の休日は格別である。それは、寒い冬があったからこそ、この春の到来を楽しめる、という気持ちにも似ているかもしれない。今夜は、妻の友人が届けてくれた蕗の薹の天ぷらが、胃袋の中にもたっぷりと春を運んでくれた。
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