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たかが一人、されど一人
読後感「不愉快な現実」孫先享著
2012年05月04日
テーマ:テーマ無し
<中国の大国化、米国の戦略転換>と副題がついている。論理的に整理されているので、大学の政治学か何かの教科書のようだ。目から鱗の事柄が多い。日本人は本来知的水準が高い国民であることを認めながらも、これまで「米国と一体であれば栄える」というキャッチフレーズに乗せられて知的怠慢の中にあった。指摘されてみるとその通りだろう。この本を読む以前の認識を少し書いておこう。中国が大国化と言っても、GDPが日本を抜いたのは人口が多いから当然で、国民全体の生活水準が我が国や先進国並みになるのは未だ相当先の話。貧富の差は激しいようだし、一党独裁で国民を押さえつけているが、国民の不満がいつ爆発するか知れたものではない。軍事力については、兵隊の数が多くても技術的にはアメリカにはとても及ばないだろう。尖閣諸島でウロチョロしても、こちらがその気になって海上自衛隊でも出動すれば簡単に排除できるだろうし、大騒ぎになれば日米同盟があるからアメリカがバックアップしてくれる筈。中国政府は現行の体制を守るのが精一杯で、嘗てのソ連のように実質的にアメリカに対峙できるよう内政を整えるのは先の先のことだろう。似たように考えている人も多いのではと思うが、如何に自分が夜郎自大であったか、ものを知らないと言うことは恐ろしいことだ。以下に本文から少し抜書きをする。<中国は共産党一党支配の独裁国家である。だがしかし、問題は中国の政策が国益にかなっているか否かである。>確かのその通りだ。更に一党独裁を中国国民がどのように受け止めているかについて統計で示している。一党独裁であっても国民に満足できる政策を実行している限り、政府に対する不満は大きくならないとしている。そして次のようにも言っている<今日、日中でどちらの政治指導者が、それぞれの環境を前提とした中で、それぞれの国を正しい方向に導く能力を有しているか。残念ながら、「日本の政策の方が中国より国益に合致した政策である」と言えない。><中国政府はいつかの時点で国政の指導者を選挙で選ぶ選挙制度の導入をせざるを得ない。現在ロシアでプーチンが政党「統一ロシア」を基盤に置きつつ、実質的には独裁体制を維持している。これを考えると、中国共産党が選挙制度を導入した後に独裁体制を維持するのはさして難しくはない。>何れも尤もな事ばかり、軍事力の分析も分かりやすく、アメリカの核の傘が意味をなさない事、アメリカが中国をどれほど重視し、日本へのスタンスを変えつつあるか。環境変化に鈍感な日本の政治家と学者にメディア。紛争が起こる時、当事国双方に必ず紛争を煽るグループと冷静なグループが存在するらしい。日本は前者がどうしても多数になりがち。少し長くなってしまうが、また引用を記述する。<日本人は外国への関心が異常に低い。一流紙とされる新聞の国際面が如何に貧弱であるかを知る人は少ない。このことは、日本の対外政策を「競走【対立】」に持っていく傾向に繋がる。我々日本人は自分たちを好戦的な民族と見做していない。しかし外交・安全保障問題では「自身への関心」が高く、「他者への関心」が低い。他のどの国よりもその傾向が高いかもしれない。自分では意識していないかもしれないが、実態は大変好戦的状況にある。><尖閣諸島については日中に棚上げする合意がある。この方式は日本側に実効支配を認めている。棚上げに合意している間に中国が軍事力を行使しないことを暗に約束している。日本にとって有利な合意である。にも拘らず日本の政治家、学者、マスコミは「棚上げ方式が日本にとって有利であることを忘れ、自国の主張を確実なものとする手段が正しいとみなしつつある。尖閣諸島を日本の国内法だけで処理することを貫けば、何時の日か、これを自国領と見做している中国も国内法で処理すると主張し始める。そして武力で威嚇が始まる。そうなるとどちらが強いかで決着がつく。軍事力で劣る日本にはなすすべもない。>安くて薄い新書だから大勢の方にお薦めしたい。都知事が読んだらなんて反論するか聞いてみたいものだ。
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