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私家版・日豪の比較文化人類学 〜群れから抜け出した羊が見たもの〜

何でも値上がるオーストラリア 

2012年08月13日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 私がオーストラリアに住んでいるのが分かると多くの人が
「いいですね〜、物価が安いのでしょう?」と水を向けてきます。
かつて、「年金で暮らせる海外生活」などといった本がいろいろ出版され
その時のイメージが強烈だったので、いまだにその意識が残っているのでしょう。

 ところが、この10年ほどのオーストラリアの物価上昇は信じられないほどで、
悲鳴を上げているうちに何でもお構いなしに値上がりして行きます。
日本と比べて見るとずいぶん高いのが実感です。旅行をしてみるとそれが分かるでしょう。
こちらで年金生活をしている私たちは本当に困惑しているのです。

 先日3ヶ月間の旅行からサンシャイン・コーストに戻って来て、
その間ゴルフをしていなかったので、まず勘を取り戻そうと練習場に出かけました。
小さなバケツ1杯のボールが旅行に出かける前に1ドル値上がって11ドルだったのが
帰って来ると12ドルだというので、経営者のレッスン・プロに
「へーっ! 知らなかった」と、ちょっと驚いてみたら、彼はニヤっと笑うのでした。

 それで、久しぶり(4か月ぶり)にゴルフ・クラブのコンペに行ったところ、
コンペの参加費が10ドルに値上がりしていて、また「へーっ! 知らなかった」。
7年前5ドルだったのが2〜3年前に7ドルになって、ついに10ドルです。

 値上がりしたもの列挙していたら日が暮れてしまいますから、あと数点。
「酒代」は毎日のことですからバカになりませんが、やはり旅行に出る前は
ビールの小瓶(375ml)24本の目玉商品が37〜38ドルでしたが、
今は最も安くて39ドル95セント、つまり40ドルにまで上昇しています。

 経済が拡大し、成長する局面では物価は右肩上がりで上昇するといいます。
それを意識しているのか、政府や公的機関の手数料なども値上げが続いています。
まず、郵便料金。日本への航空便は普通のサイズで1ドル65セントします。
以前は、確か1ドル20〜30セントだったような気がします。
切手の買い置きなどしておくとすぐに値上がりしてムダになってしまいます。

 いま、ヴィザの更新手続きを進めていますが、その手数料も
4年前は250ドルだったのが今回は315ドルと、26%もの値上がりです。
国家がインフレを先導しているのです。

 上は「世界経済のネタ帳」の日本とオーストラリアのインフレ率推移のグラフです。
前の年に対する増減ですから、単純に3パーセントが2年続いたら6パーセントという
訳ではなく、それ以上になることに注意して見て下さい。
この10年余り、日本がゼロ以下あたりにいるのに対して、
オーストラリアは3パーセント付近を維持しています。
10年間のその差はとても大きく、私たちの毎日の生活に影響を及ぼしているのです。

 とはいえ、オーストラリアの資源中心の経済も、中国減速の影響で
陰りが顕著になって、金利は低下傾向が続き、私たちのわずかな資産運用にも
影を落としています。

 オーストラリアの経済を分析するのが本旨ではないので、
物価が上がって困っていることがお分かりいただければ良いのですが、
それにしても、オーストラリア人の所得は増加し、豪ドルは強いのですが、
どこかバランスの危うい状態が続き、
貧富の差が大きくなっているのが気がかりです。



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