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人生いろは坂

イノシシ横行す 

2013年09月13日 外部ブログ記事
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 私は今、児島市民交流センターに勤めている。3年10ヶ月という契約である。
主たる業務は講座を開いたりイベントの企画運営である。とは言いながら活動の
範囲は広い。人と人を繋ぐ役目も私の仕事だと思っている。

 そんな中、昨年の夏は大変だった。ただただ仕事に夢中で心ならずも
肝心な畑から心が遠のいていた。今の畑は私が何年もかかって今の姿に
してきたものだ。畑で植物を育てるということは容易なことではない。
少しでも手を抜くとたちまち元の自然の状態に戻ってしまう。こうなって
しまうと元に戻すのは難しい。

 まして我が家の畑は二か所とも竹藪の傍にある。竹の根が次々に入って
くるのだ。簡単に竹藪になってしまう。以前にも書いたことはあるが、
竹はまるで強力なポンプのようなもので畑の水分も養分も吸い取ってしまう。
そしてその根の伸長は早い。一年間で何メートルもの根を何本も伸ばす。
太い根幹から毛細血管のような小さな根が無数に伸び、その先端から
畑の水分や養分を吸い取っていく。細根の周辺は乾ききっている。

 昨年の夏はそのような状態であった。その上のイノシシの被害であった。
私の近所では長くイノシシの被害に遭うことはなかった。それが昨年の
夏の盛り、近所の畑でサツマイモが掘り取られたという話を聞き、その畑に
行ってみるとサツマイモは掘られて蔓だけになっていた。

 そんな被害の後、一か月ほどして我が家にもやってきた。イノシシは
一度だけでなく何度もやってきた。そしてネットを張ったのだが、にわか
仕込みの防御対策だけでは何の役にも立たなかった。サツマイモは
完全に掘り取られ収穫はゼロであった。そのサツマイモは苗から作った
新種のサツマイモであった。残念なことこの上なかった。

 イノシシは何でやってきたのだろう。むろん餌を求めてきたに違いないが
我が家の畑ばかりが何度も襲われたのである。その違いはなんだったんだろうと
今もって謎は解けない。青色のLED電球を下げてみた。効果はなかった。
ネットも効果はなかった。とうとう最後の手段で電撃を発する電気柵にした。

 電気柵、この優れものは直流で動く。直流をチョッパーで昇圧した電気パルス
である。大地と張り巡らした電線との間にパルス電流が流れるようになっている。
7000ボルトという超高圧である。電流が少ないので死ぬようなことはないが
かなりなショックである。長靴を履いていても感じるのであるから素足では
更なる衝撃ではなかろうか。

 こうして約一年をかけて荒れた畑の修復とイノシシ対策を行ってきた。
勤務し始めた時は、この三年間は畑が荒れても仕方がないと思ってきた。
しかし畑というものは「足音が肥やし」と言われるように足しげく通うことが
もっとも大切なことのようである。

 こうして今は早朝に畑に行き一時間から二時間ぐらい手入れを続け
それから児島市民交流センターへ出勤するという毎日を続けている。
今年の夏、今のところ近所にも我が家にも被害はない。今はただ
何事もなくこの夏が終わることを待っている。
 

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