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2013年10月20日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



 日本は多くの食料品を諸外国から輸入している。輸入先を調べてみると面白い。
オマーンのような砂漠の国からレタスを空輸しているようなケースもある。
何で水の少ない砂漠の国から輸入しているのだろうか。こんな事例もある。
商社が指導して南太平洋の島国でカボチャを栽培させて輸入している。

 実は農作物の輸入に関しては水を輸入しているという考え方もある。
つまり輸入している農作物を栽培するには莫大な水を必要とするからだ。
従って、そのような表現となるわけだ。

 野菜など鮮度を保つために空輸となると莫大な燃料を使っている。空輸の
度に大量の二酸化炭素を放出している。従って、こうした輸入農作物に関しては
フードマイレージという表現が使われる。食糧の輸送距離と言う意味である。
輸送距離が長ければ長いほど二酸化炭素の放出量は多くなる。

 野菜の栽培でさえ形を変えて化石燃料が使われている。川のない国では
地下水をくみ上げるときに動力を必要とする。化石燃料の使用によって
膨大な二酸化炭素が大気中に放出されている。これが地球温暖化の原因だと
すれば、輸入によって食糧を確保している罪は重い。なので健康のため
ばかりでなく地球環境のためにも、そのような無駄なことは出来るだけ
止めるようにしていきたい。とは言いながら産地表示が必要のないところで
使われていたら対策のしようがない。お弁当やサンドイッチなどに加工されて
いるものだ。

 日本の食糧自給率は約40パーセントくらいだと言われている。残りの
60パーセントは輸入に頼っている。多くはブタや牛や鶏の飼料として輸入されて
いるコーン(トウモロコシ)などだが、直接口に入るものも少なくない。
それらの多くは日本人が好んで食べる魚介類だ。おなじみのサバなどは北欧から
輸入しているし、何と日本のオリジナルかと思っていた鮭までも南米のチリから
輸入している。チリからの輸入品はワインだけではない。むろん南米に鮭がいる
わけはなく日本の技術によって養殖されている。ケンサキイカもベトナム産と
表示されたものが多い。

 それにしても食糧自給率が40パーセントとは由々しき事態である。もし日本の
円の価値が大きく下落でもしたら輸入できなくなってしまう。だから以前から食糧の
自給率を高めようと言われてきた。これを食糧安保と呼んでいる。食糧の安全保障と
言う意味である。しかしTPPなどと言う国際条約が取り交わされるとますます
難しいことになってくる。日本の生産者価格は高い。それは狭い国土の中で生産
しなければならないという大きな制約があるからだ。

 私は少しでも食糧自給率を上げるために自家菜園を勧めている。微々たるものだが
老夫婦が食べていくだけの量であれば野菜や果樹程度のものは作ることが出来る。
また農家の応援も必要だ。輸入品を避け少し高くても国産品を購入し農家を応援したい。
農作物を栽培してみて感じることであるが曲がったキュウリならたくさんできる。
農家はまっすぐなキュウリを作るために過剰なまでの努力をしているし、曲がった
キュウリは市場に出てこない。消費者は少し曲がったキュウリでも調理してしまえば
関係ないことなので買って食べるようにしたい。先年、多くの国を回って感じたことだが
日本ほど果物や野菜の選別が厳しい国はない。外国では傷のついた果樹なども店先に
たくさん出ている。

 ともあれほんの少し日本の食糧事情について触れてみたが、やっと包装技術の
改善などで食料品の一部に賞味期限の延長が始まるらしい。輸入食料品の多くが
廃棄物などとして捨てられている。その量が膨大であり、お金に換算しても莫大な
お金が焼却場に消えていることになる。その廃棄物もお金をかけて処分している
わけで、私たち日本人は随分浪費をし環境を汚していることになる。

 もっと食べるものを大切にしたいし、少し贅沢を控えるようにしたい。
その努力を一人一人がするだけで温暖化防止につながっていく。私たちは
色んな形で生き物の命を食べて生きている。と言うよりは生かされている。
そのことを考えれば感謝せずにはいられないし、贅沢を控えるようにしたい。

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