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私家版・日豪の比較文化人類学 〜群れから抜け出した羊が見たもの〜

卓上バーベキューは楽し 

2013年11月06日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 飛騨コンロはご存知でしょうか。
岐阜県の高山など飛騨地方を旅すると、旅館の食事に良く登場する
卓上用のコンロで、高山コンロとか大名コンロと呼ぶ人もいます。
定番は朝食に出されるほうば(朴葉)味噌。ネギや茸に自家製の味噌をからめて朴葉に乗せてこのコンロで焼き、ご飯に乗せて頂きます。
固形燃料を使う所もありますが、炭火が一番ですね。
 
 このコンロ。プランクトンや海藻が海底に沈殿して固まった珪藻土で
できており、その塊を削ったりくり抜いて作ります。
珪藻土は多孔質で保温性に優れ、炭火の遠赤外線とあいまって
ほうば味噌ばかりでなく、様々な食材を金網で焼けば
本当に美味しく焼き上げることができるのです。ミニ鍋も嬉しいものです。
 



 
 で、オーストラリアではこのコンロを持っていて時々使いましたが
引き揚げて来る時に友だちに上げてしまったので、
欲しいと思っていたところ、先日DIYでこのコンロを見つけて、
さっそく買って来て、夕食に卓上バーベキューをして楽しみました。
肉とエビ、生シイタケ、エリンギ、それにピーマンという顔ぶれです。
 
 小さなコンロですから一時に多くの食材を乗せて焼く訳には
行きませんが、老夫婦二人がお酒を飲みながらやるには
程よい早さで火が通り、おしゃべりにもあつらえ向き。
居酒屋メニューがほとんどの我が家ではこれから定番になりそうです。
火をおこすのにちょっと手間がかかりますが、それくらいは問題なし。
一酸化炭素中毒と火の始末だけは細心の注意が必要です。
 
 ところで、この卓上バーベキュー。
私たち日本人はコンロを囲んで皆が自分の箸でつつき合うという
スタイルに何の違和感もありません。
キャンプなど野外でのバーベキューも同じですね。
 
 しかし、欧米ではこのスタイルは極めて異例です。
皆がコンロを取り囲んで、各自焼けたものから取って行くことは
決してありません。
コンロも大型でそのようなスタイルに対応していないし、
大体バルコニーの端、壁に接して設置されているのです。
 
私たちが住んでいたオーストラリアでは
バーベキューはとてもポピュラーで、国民食と言って良いほどです。
例外がないほどどの家庭にもベランダに大きなバーベキューのコンロが
あって、よくあちこちから肉の焼けるにおいと煙が流れてきます。
焼くものは肉だけがほとんど。人数が多くなるとソーセージと玉ねぎです。
 
 バーベキューで調理するのはその家のご主人と決まっていて、
焼けた料理(と言うほどの調理ではありませんが)をテーブルに運んで
皆そこで頂くのです。
クッキングしながら食べるというのは野蛮だという
意識があるようにさえ思えるのです。
 
 ある時、私たちはパーティに招かれて友人のお宅にお邪魔しました。
その家のご主人サイモンが大型のバーベキュー・コンロで
肉を焼いてくれたのですが、ちょっと煙が多く出たようでした。
ワインなどを飲みながら肉が焼けるのを待っていた私たちは
すかさず「ありがとう。スモークド・サイモン!」と
下手な洒落で声援を送ったのです。
 

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