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森の香り 

2014年02月05日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し













森の中を歩くと「フィトンチッド」と呼ばれる森の香り成分が血中に取り込まれることを、旭川医大の中村正雄名誉教授らの研究チームが突き止めた、という小さな新聞記事を見つけた。森林浴をするとフィトンチッドを身体が浴びるので良いということは聞いたことがあったが、血中に取り込まれることが実験で明らかになったのは、初めての研究成果だという。これは森林浴がリラックスにつながるメカニズムの解明に役立ちそうだ。
フィトンチッドはマツなどの樹木が放出する揮発性化学物質の総称で、アロマセラピーの精油に含まれることが多く、血圧低下や免疫力を高める効果も報告されている。
実験は昨年、北海道津別町の屈斜路湖周辺で実施された。森林を1時間歩いた男性4人の血液を10ミリリットルずつ採取し、ガスクロマトグラフ質量分析計で調べると、森を歩く前に比べ、フィトンチッドに当たる数種類の物質の濃度が高くなっていた。中村名誉教授は「フィトンチッドは肺で吸収された後、血液中で濃縮されているのではないか。森を歩くと気分がよくなる理由を知る手掛かりになる」と話している、という。
 
先日、仕事場で同僚のKさんがプリンスランドに入り込んだ感想を、「あそこは別世界ですね」と話した。県道から一歩入り込むと森の中で雪解けも遅く、まったく外部からは分からない独特の雰囲気がある。半世紀前に開発が始まったときは、あんなところに人が住めるのかと、疑問の声が上がっていたという。しかし、そのころはまだ樹木は背が低く、どこからも浅間山が見えていたらしい。それが今では20mを超える大木に成長している。我が家はそのうっそうと茂る森にすっぽりと囲まれている。夏には、木々に茂る大小さまざまな葉が日傘となり強い太陽の光を遮り、涼しさを作り出してくれる。そして、寒い冬になると、すっかり葉を落として、その隙間から太陽の光を招き入れてくれる。夏にはほとんど空が見えないほどに茂った森の中は、冬になると裸木に囲まれたおとぎの国と化す。
森の中は「屋根のない病院」と言われる所以である。
 
もう3年前のこととなったあの東北大震災は想定外の激震であった。津波の高さも想定外で大きな被害となったが、人の人生も想定外の出来事が起きるものだ。自分が計画した通りの人生を歩んでいる人など世の中にはいないだろう。私の人生も多くの想定外を経験しているが、最後に移住してこの地に暮らすことも想定外であった。しかし、森の香りフィトンチッドをいっぱいに浴びながら健康に良いとされている例のポルフェノールを口から注入し、喉から胃袋や腸に至るまで浸透させ細胞の笑い声を聞きながら生きるという、人もうらやむ想定外の幸せを経験している。明るい午後の日が差し込む部屋で赤々と燃える暖炉の火は、私のもう一つの喜びだ。まったく人生は素晴らしい。
 
 

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