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人生いろは坂
ある年賀状
2014年02月12日
テーマ:テーマ無し
私たち夫婦の共通の友人にマヌーさんというニックネームの人がいる。今は福山に住んでいる。マヌーさんとは
十年近く前のピースボートでの船旅で知り合った。かれこれ十年来の友人と言うことになる。船旅では特性占いと
言うものを行っていた。
特性占いは特殊なカードを使って行うものだが、不思議にその人の性格や考え方を言い当てていた。私たち夫婦も
特性占いをして貰ったものの一人であった。元は公立学校の先生だったらしいが、他にも生き方があるとして公職を
アッサリやめて自由な生き方をしてきた人であった。
マヌーさんを我が家に招待した時の事である。最寄りの駅の事だけ知らせておいて、駅に着いたら電話して欲しいと
伝えておいた。いくら待っても電話が来ないので心配になって、こちらからかけてみると歩いて我が家の向かっている
との返事だった。その内に着くから迎えはいらないとのことであった。
ただでさえ分かりにく我が家である。それなのに電話で話し合った後、しばらくすると家の前に現れた。どうやって
来たのかと聞くと、何となく歩いていたら我が家に着いたとのことであった。このようにマヌーさんは不思議な人である。
マヌーさんは我が家で何年か前にインドへ旅した時のことを話してくれた。インドを旅したのは聖人と呼ばれている
サイババに会うためであった。このときの旅も不思議なものであったようだ。初めての土地を旅するのは誰でも不安な
ものだ。しかしマヌーさんには必ずサイババに会うことが出来ると言う確たるものがあったようだ。色んな出来事が
あったにも関わらず導かれるようにサイババのところへたどり着いた。
そして滞在中の不思議な出来事について色々話してくれたのだが大半は忘れてしまった。ただ一つ印象に残って
いるのはサイババに指名されて直接会うことが出来たときの話であった。多くの参拝者の中から、どのように選抜
されたのかは分からないがサイババと直接対面することが出来たらしい。
希望しても直接会うことなどなかなか出来ない人に名指しされて会うことが出来たと言うのである。あまり驚くことの
ない彼自身もこのときばかりは身が震えるのを覚えたそうである。
サイババを霊能者だと言って崇拝する人もいれば、あれはまやかしだと言って一蹴してしまう人もいる。ましてや
ビブーテなどと言うと石灰か何かの粉だろうと揶揄する人もいる。その真実は体験した人でないと分からない。想像
だけでものを言うべきではない。ちなみにサイババは亡くなった。インドの国葬に付された人である。
さて、そのマヌーさんからこんな年賀状が届いた。大見出しは「謹賀新年 あなたに福を届けます」
「私の家は狭いかも知れないが、そこで私は座ることも寝ることもできる。一身を宿すに何の不足もない。世の中が
いかに騒がしかろうと私は物質的な世界からは隔絶し、心穏やかで何の憂えもない。孤独は試練ではなく、生きる力を
与える源である。」・・・・鴨長明「方丈記」からの意訳
更に続けて「他人を変えようとしないこと。誤解を解こうとしても大抵は徒労に終わる。人に影響を及ぼす唯一の
方法は、その人にあなたの生き方、態度や考え方を真似してみたいと思わせること以外にはない。何よりあなた自身が
心から自分を信じ、自立した孤独な魂となること。人は一人で生まれ、一人で死ぬしかないから。それが生きることの
基本であり、その姿勢が絶対的な幸福につながり、やがて他人にも幸福をもたらす。どうか身も心も魂も健やかで
ありますように。2014年」と書かれていました。
文明と言うものの中で様々なことが澱(おり)のようにたまっています。経済は言うに及ばず政治も国際的な動向も
更には人間の生き方そのものにも多くのことが問われています。アセンションなどと言う次元上昇と言うことまで
語られるに及んで、私たちは従来にはない意識転換を迫られているのではないでしょうか。マヌーさんの年賀状に
書かれていることをこれから先、生きていくための参考にしてみてください。
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