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児島市民ミュージカル「ヤオヨロズ」 

2014年02月15日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



 倉敷市では文化振興のためにミュージカルを制作する資金を援助してくれる。倉敷市とは言ってもかつては
旧倉敷市、児島、玉島の三市が合併して大倉敷市になったので大きく地域が分かれている。更に最近、船穂町
真備町が合併したので、制作資金も地域の持ち回り制で運用されている。

 私の住んでいる児島地域では2011年に一度取り組んだことがある。忘れることも出来ない東日本大震災
のあった年である。それもミュージカル発表の日を直前に控えて衝撃的な大事件が発生した。この大震災を
きっかけに日本では各地のイベントが次々に中止になり自粛ブームが一挙に高まった。

 むろん私たちが取り組んでいたミュージカルも別だと言うわけにはいかなかった。様々に検討した結果
自粛ばかりではいけないと一大決心の後、被災地を激励すると言う意味も込めて決行することにした。
しかし不安は尽きなかった。何故なら震災に続いて発生した福島第一原発の爆発事故の影響が多分に懸念
されたからだ。

 このときのミュージカルが「最後の五匹」という天下の名刹とうたわれた瑜伽山蓮台寺に伝わる伝説を元に
作られたものだった。瑜伽山蓮台寺に祀られているのは二柱の神様である。仏式では神様のことを大権現と呼ぶ。
一例をあげれば向かいの四国には金毘羅大権現がある。昔の寺社仏閣は多くが神仏混淆であったから、こうした
神祀りの形式が多い。

 さて、この瑜伽山蓮台寺の二柱の神様のお遣いが75匹のお狐さんである。お札の熨斗を剥がすと、そこには
75隷と書かれている。つまりこの75隷が神様のお使いのお狐さんのことである。物語は、この75匹のお狐さんが
世が進むにつれ一匹また一匹とこの地を離れ、それらはいつしか世の芥に染まり世は混乱を極めることになる。
混乱を極めた世とは、今の世の中のことである。

 そして残ったたった5匹が人間に姿を変え世直しをするという物語である。実はこのミュージカルの中に実に
預言的なシーンがあった。テーマはインドネシアで発生した大津波に関するものであったが、私たちの公演の
直前に現実のものとなってしまった。それが東日本大震災に伴う大津波であった。

 あまりにもリアルなシーンで急遽、他の場面にせざるを得なかった。そして脚本は一部修正され巨大台風の
シーンとなった。何かしら因縁めいた話にいささか驚きながらも演じられ成功裏に終わった。

 出来栄えは自画自賛も含めて素晴らしいものであった。プロが演出し演ずるものに決して引けを取らないような
素晴らしいものであった。一度きりの上演ではもったいないと言う声が鑑賞してくれた人たちからも聞かれた。

 さて、今回は古事記にテーマを取った「ヤオヨロズ」である。むろん「ヤオヨロズ」とは八百万の神々のこと
であるが、わざとカタカナ使いにしている。筋書きは伏せておくが人種や宗教などを超えて人類の共生をテーマに
したものである。

 八百万の神々を祖とする和の民が登場し、鉄器を自由に使いこなし世界制覇を目的とする種族もいる。そこへ
遠くカナンの地からたどり着いた民族がからみ物語は展開していく。「最後の五匹」から更に発展した衣装や
照明が観るものを圧倒するのではないだろうか。

 出演者も前回よりさらに増えた。大人から幼い子供まで舞台狭しと演ずることになる。既に舞台に見立てた
小学校の講堂で何度にもわたる稽古をしている。舞台装置や大道具、小道具、衣装もみんな市民の手作りに
よるものばかりである。公演は3月22日(土)、23日(日)と二日間にわたり二回行うことになっている。
ぜひ大勢の方に鑑賞していただきたいと心から願っている。

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