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私家版・日豪の比較文化人類学 〜群れから抜け出した羊が見たもの〜

最後の荷ほどき 

2014年04月14日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 長い間お休みをいただき、ご無沙汰いたしておりました。
今年に入ってから住む家の売買、それに伴う引っ越しの作業、
厄介な確定申告、それに大腸ポリープの切除手術などが相次いで
原稿を書く余裕と時間がなくなっていたのです。
 
 先月(2014年3月)の下旬、私たちは新たに購入した
アパート(日本で言うマンション)に引っ越し、部屋中を埋め尽くしていた
段ボール箱と格闘してきました。トランクルームがなく、
収納のスペースも限られていて、どこに何を納めるかが大問題です。
 
 新しいアパートは見栄え良く、お洒落で、機能的です。
一応、あちこちにモノを納めましたが、
食卓で腰掛けたまま爪楊枝や薬、新聞、はたまた孫の手などに
手が届く古い生活様式に馴染んできた者にとっては
慣れるまでに時間がかかりそうです。
 
 考えてみると、家庭を持って40年も経てば、
家の中はモノでいっぱいです。
どなたかの結婚式の引き出物でまだ箱に入ったままのものから
今は収まりどころのなくなった和ダンスや整理ダンス。
捨てるに捨てられないLPレコード、もう読まないであろう本・・・等々。
写真アルバムなどちょっと開くと次々にページをめくり、
それだけで時間が経ってしまうのです。
 
 私は現役時代、転勤族ではありませんでしたが、
それでも今回で7回目の引っ越しとなり、その都度不用なモノを
処分して来ました。
特に、9年前にオーストラリアに移住し、
昨年引き揚げて来た2回の海を渡る引っ越しの際は
本当に思い切って片付けたものです。
今度こそ、家の中にやたらにモノを置かず、シンプルな空間で
生活したいのですが、なかなか難しいことです。
 
 新しい居住空間にはやはり使い古した家具や電化製品は
場違いのようで、多くを新調しましたが、これも生活様式の移り変わりを
反映していて興味深いものでした。
特に、ソファーはお客様が座ることを意識したものではなく、
背もたれが高く、カウチが付いたもののように、
家族がくつろぎ、テレビを見るようにデザインされたものがほとんどです。
 
 とうの昔に居住スペースからは応接間が消え失せ、
広めのリビングルームにとって代わっていますから、
これも当然の結果でしょう。
私たちの新しいリビングのスペースにはそんなソファーが鎮座し、
その横には子供たちがプレセントしてくれた、今大流行の
オットマン(足乗せ台)付きリクライニング・シートが並びました。
 
 こんな訳で、私たちのこれが最後になるだろう引っ越しは
ようやくその荷ほどきが終わり、
ゴールデン・ウイークに我が新居にやって来る娘や息子、孫たち家族との
ハウス・ウォーミング・パーティの後、
私たちの静かな安息の日々が訪れます。

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